カンタータ集 第20集〜第67番、第96番、第121番 ルドルフ・ルッツ&バッハ財団管弦楽団
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mimi | 兵庫県 | 不明 | 2021年03月07日
Rudolf Lutz/J.S.Bach-Stiftung St. Gallenのカンタータ第20集。3曲ともライプツィヒ1724年初演、やや小規模ながらいずれもK.Richterのカンタータ選集に含まれていたため、われわれ古くからのBachファンには馴染がある作品群と言えるでしょうか(うちBWV96,67の2曲はS.Kuijkenの選集にも収録)。Rudolf Lutzらの演奏は例によって、演奏の技術的にきわめてレベルの高いもので、演奏に一切逡巡する瞬間のみられない、きっぱりとした清々しいもの。ピリオド楽器使用の場合にも時にありがちな、根拠の曖昧な装飾やテンポ変化などは一切持ち込まず、音楽のあるがままの姿を響かせることに集中しており、非常に好感が持てます。3曲中では真ん中に配置されたBWV67「死人の中から甦りしイエス・キリストを覚えよ」が、小規模ながらBWV106,BWV61などに比肩する傑作で、これはK.Richterの名演をどうしても忘れ難い。Rudolf Lutzの今回の演奏は、Richterと異なり、殊更テキストの内容を意識しすぎることなく端正な仕上がりで、RichterやKuijkenを越えるとは言えないが、誠実で質の高い演奏です。他の2曲もピリオド楽器によるカンタータ演奏としては、目立たないが最高水準であり、十分お勧めできる好演盤と思いました。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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