『ドン・ジョヴァンニ』全曲 ヘルベルト・フォン・カラヤン&ベルリン・フィル、サミュエル・レイミー、アグネス・バルツァ、他(1985 ステレオ)(3CD)
検索結果:8件中1件から8件まで表示
-
jasmine | 愛知県 | 不明 | 2023年10月27日
運命のオペラ『フィガロ』『フィデリオ』『トリスタン』の三作以上にカラヤン向きの『ドン・ジョバンニ』だが、録音には慎重だった。実際、このオペラの上演は難しい。カラヤン自身、「これ以上は不可能だろう」と豪語したというギャウロフを主役に立てた上演の際にも、セッションを組むことはなかった。 レイミーとフルラネットという組み合わせが新鮮だ。何者をも恐れない放蕩者ドン・ジョバンニだが、従者レボレッロが付き従い、エルビーラが心を奪われるだけの魅力をもつという奇想天外な主人公を演じるのに、シエピでは立派すぎるし、ディースカウでは真面目すぎるし、キャウロフではカッコよすぎると思う。その点、レイミーは絶妙だ。立派過ぎず、軽過ぎず、調子の良い色男なのに品がなくはない。理想的ではないかもしれないが、丁度良い。もともとドン・ジョバンニの理想的な歌い手など、望むべくもない。 フルラネットのレボレッロが素晴らしい。おそらく史上最高のレボレッロではないか! バルツァのドンナ・エルビーラ、バトルのツェルリーナも絶品。そして何よりカラヤンとベルリン・フィルの演奏が聴かせる。ジュリーニのEMI盤と並ぶ二大傑作として推奨する。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
このレビューに 共感する
-
H.N | 不明 | 不明 | 2021年07月22日
カラヤンがベルリンフィルを指揮して臨んだ『ドン・ジョヴァンニ』は、結果的に最高の演奏になったと思う。このオペラはもちろん今でも人気のある演目ではあるけれども、実際に演奏するにあたっては細心の注意を要する作品でもある。グルーヴ感に頼るだけでは必ず上滑りを起こす。深刻さを醸そうとしてテンポを落とせばあっという間に鈍重になり、次の場面との、ひいてはこのオペラ全体との整合性がギクシャクする危険がある。表面的な響きのみに拘泥すると人間の内実に迫ったこのオペラの劇性を損ない、四角四面の勧善懲悪を基軸に据えれば全体に張り巡らされたユーモアがたちどころに失われる、等々……。個人的には、これらの障壁を極めて高いレベルで乗り越えているのが、このカラヤン盤であると考えている。上っ面ではない気品がこの演奏の隅々に行き渡っているのが感じられるし、それを味わうにあたっては録音の良さも一役買っている(ちなみに、私が所有しているのは”MADE IN WEST GERMANY”という表記のある盤)。繰り返し耳を傾けるに値する最高のモーツァルトだと思う。なお、このオペラについて「デモーニッシュ」云々というのはあくまでも昔からよくある一面的且つ部分的な評価(誤解)に過ぎず、それだけで全てを語ってよいものでは断じてない。個人的嗜好をこじらせた「音楽の真実」なんて、私はまっぴらゴメンだ。1人の方が、このレビューに「共感」しています。
このレビューに 共感する
-
不動明王 | 神奈川県 | 不明 | 2017年02月17日
録音、演奏とも最高です❗いまだにこれを凌駕するCDは現れていないし、現れる可能性もないだろう。完璧です。人類の至宝と言っても差し支えない。3人の方が、このレビューに「共感」しています。
このレビューに 共感する
-
masato | 新潟県 | 不明 | 2013年04月06日
“音楽の真実”なんて果たしてあるのでしょうか…? 音楽の“神”にでもなったつもりなのでしょうか…? 言い換えるべきです。「音楽の真実とまったく結びつかない」から、単に「私の趣味に合わない」と。20人の方が、このレビューに「共感」しています。
このレビューに 共感する
-
fmk | 東京都 | 不明 | 2009年05月13日
この演奏のどこがいいのだろうか?もったりと重たいリズムで進むが、まったくデモーニッシュではない。重厚で深刻ぶっているが、それが音楽の真実とまったく結びつかない。おそるべき空虚な演奏である。9人の方が、このレビューに「共感」しています。
このレビューに 共感する
-
カバポチ | 横浜市 | 不明 | 2006年08月08日
グラモフォン盤はドイツ盤と国内盤の音質の落差が激しい !「ばらの騎士」も抜群の音質を誇っていたドイツ盤が傷んだので買い換えようとしたら廃盤で、やむなく国内盤を 購入したら靄のかかったような音質でがっかり。逆に、国内盤で持っていた「ドン・ジョヴァンニ」のドイツ盤を見つけて狂喜して購入したら、全く別の演奏と思ってしまうほど素晴らしい音。初めて、この演奏の凄さを堪能出来た!国内盤、改善すべし!6人の方が、このレビューに「共感」しています。
このレビューに 共感する
-
いやみなぶらいあん | 東京都 | 不明 | 2004年10月06日
尋常ならざる熱意は冒頭の序曲からすでに明らか。深い人間心理を読み込んだ表現はさすがだが、時としてオケがうますぎ雄弁すぎるきらいがある。リズムも重い、ただ珍しく本気なカラヤン。いつもやる気を出せば老害型我が国の評論家先生方に妬まれずに済んだのかも。3人の方が、このレビューに「共感」しています。
このレビューに 共感する
-
ホレーショー | 東京 | 不明 | 2004年06月25日
カラヤンの指揮がややシンフォニックになり過ぎるきらいはありますがこのオペラの録音としてもっとも成功したものでしょう。歌手も揃っており特にバトルとフルラネットは理想的な配役です。ただし主役のレイミーは従来のような強い声のバリトンでなく軽い声なので好悪が分れる処でしょう。5人の方が、このレビューに「共感」しています。
このレビューに 共感する
検索結果:8件中1件から8件まで表示