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ワーグナー(1813-1883)

CD 『ワルキューレ』第1幕全曲 オットー・クレンペラー&ニュー・フィルハーモニア管弦楽団、デルネシュ、ゾーティン、コックラン(1969 ステレオ)

『ワルキューレ』第1幕全曲 オットー・クレンペラー&ニュー・フィルハーモニア管弦楽団、デルネシュ、ゾーティン、コックラン(1969 ステレオ)

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    surwolf  |  東京都  |  不明  |  2018年05月15日

    この第一幕のみのワルキューレに、クレンペラーは神々の黄昏の破滅的な結末に至る運命の必然を凝縮させた。地底から沸き起こるかのような前奏曲の響きは重く、遠くグラーネを駆って燃え盛る炎に身を投ずるブリュンヒルデの姿を、容赦なく予見させる。カラヤンの第一幕は汚辱の世界から脱出し逃走する、ジークムントとジークリンデの冒険の物語であり、絶望の淵の向こうに広がる外部があった。しかしクレンペラーの第一幕は違うのである。あらかじめジークフリートの死に至る物語の破綻の予感に浸された第一幕に出口はない。クレンペラーの音はその絶望の予兆を揺るぎなく音に移し替えていく。汚辱の世界から眼差しを差し向けるジークリンデは、ヤノヴィッツではない。クレンペラーが構築した黄昏の地平線によってあらかじめ閉ざされてある世界の内壁を、ヘルガ・デルネッシュのやや翳り有る柔らかな声音が嫋々と映し出す。それでもノートゥングはトネリコの幹から引き抜かれるだろう。そして放たれた希望は恐怖の相貌を示しつつ第一幕に宙吊りにされたまま完結するのである。

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    古物好き  |  大阪  |  不明  |  2009年05月01日

    想定外にすばらしい。1970年代というのは、クレンペラーの最晩年で、商業用録音でも、形は立派でも、さすがに気の抜けたものが多かっただけに、これは大きな拾いもの。フルヴェン、クナ、ショルティなどと比べても、ひけをとらないどころか、優秀録音であることもあって、ことによるとベストかもしれない。歌手陣も特断の個性はないが、無類の安定感があり、貫禄充分だ。ワルキューレ第一幕の小生の愛聴盤は、ロレンツ、テッセマッヒャー、エルメンドルフの戦中録音盤だが、その座もこれに奪われそうな勢い。

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  • ★★★★☆ 

    KAZE  |  北国  |  不明  |  2008年08月02日

    地の底から湧きあがるような、それでいてすっきりしている演奏で、思わず引き込まれてしまう素敵な演奏です。「ヴォータンの告別」聴きたかったですね。 ところで、この演奏の録音は、1969年が正解なのですか?解説書では、1972年録音とあるようですが…

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  • ★★★★★ 

    ばるきす  |  横浜  |  不明  |  2008年02月07日

    ひとことで要約すれば「恐怖」である。通常,1幕後半の愛の歌の高まりは希望へ,解放へと向かう形でクライマックスを築き,聴衆は甘い夢をみる。この演奏に明るい高揚感はない。フンディングの重苦しいテンポが,愛の歌までをも支配し続ける。迫害されてきた男と虐待されてきた女は,かりそめの出会いに運命的な希望を抱きつつ,なおも支配と監視に怯えなければならない。青褪めた抱擁に,自殺行為というべき絶望的な逃避行が続く。この演奏には魅了されるが,それは恐怖を見,恐怖に魅入られるということに他ならない。ステレオ録音。

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  • ★★★★★ 

    為朝  |  京都府  |  不明  |  2007年03月21日

    第3幕より「ヴォータンの告別」が抜けてるとは。あれこそクレンペラー究極の名演なのに何故なのか。レコード会社のやることは判らん…。

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    ミッドナイトボーイ  |  博多  |  不明  |  2005年08月19日

    壮大な演奏でありながら高血圧、高脂血症的演奏とは正反対の極めて精緻なワーグナーが聞ける。ただまるでドビュシーのように響く魔の炎の音楽が割愛されているのが惜しい。遅いテンポで、しかも透明な幕切れは何度聴いても素晴らしい。国内盤には入っている。

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