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シューベルト(1797-1828)

CD 『冬の旅』 ピーター・ピアーズ、ベンジャミン・ブリテン

『冬の旅』 ピーター・ピアーズ、ベンジャミン・ブリテン

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  • ★★★☆☆ 

    Verdi  |  神奈川県  |  不明  |  2021年07月11日

    率直に言うと、ブリテンの伴奏だから今でもカタログに残っているという面は否めないと思います。ピーター・ピアーズは、確かにブリテンでいい歌唱をしていますが、現時点で他の数多ある歌手の数多ある録音に比して敢えて選びとるものがあるかと言われると、悩ましいと思います。難点はディクテーションでしょうか。やはり難があるのですね。ちょっとドイツ語に聞こえない。お前が言うなと言われそうですが、でも、実際そういう面がある。ノンネイティヴだからダメ、というものでないのはボストリッジが実証しているのですし。まぁ、この録音の頃にそういう言い方は厳しいでしょうけれども。そして、それを補って余りある魅力があるかと言われると.......

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  • ★★★★☆ 

    ヴォーカルディスコーズ  |  島根県  |  不明  |  2010年04月25日

    一体何人の人がこのコンビの録音を聴いているのだろうか?両者とも故人であるし、作曲家ブリテンはともかく、個性的な声の持ち主だったピアーズは今やブリテン専用というマイナー歌手として、一般的には忘れ去られようとしている存在だろう。しかし、一言一言噛み砕いて提示してくれるかのようなピアーズの歌唱、それを支えるブリテンのピアノといい、有名な「菩提樹」など古今の録音の中でトップクラスだと思う。40年前、クメントとかDFディースカウの歌しか知らなかった私にとって、カートンボックスに入っていたこのLPはとても個性的で衝撃的な盤だった。今聴いても、その印象は変わらない。誰かが言っていたが、これは「撫肩」の歌唱だ。いわゆるドイツリートとしては邪道かもしれないし、ピアーズの声が苦手な人がいるのは容易に想像がつくが、じっくり聴くことをお勧めする。そしてこれに慣れたら、ほかの録音も聴いてほしい。お薦めはシューマンの「詩人の恋」だが、今は廃盤か?個人的には最高の演奏と思っているのだが…

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  • ★★★★★ 

    リリー  |  大阪府  |  不明  |  2009年09月19日

    このペアーズとブリテンによる「冬の旅」の演奏ほど歌手と伴奏が一体となった演奏はないといって過言ではないと思います。ペアーズの見事なアーティキュレーションと大作曲家にしてピアニストのブリテンのペダルをふんだんに使用した美しく気高い演奏に酔いしれました。涙なしには聞くことのできない歴史的名盤でしょう。1961年まで同性愛が何と刑法で「犯罪」とされていたイギリスで互いにパートナであり続けた二人の暗い社会に対する人に言えない絶望感やプロテストも感じられます。特に終極の「ライヤー回し」の虚無感は他に類を見ない完璧な表現で特に心を打たれます。まさに「芸術」と呼ばれるにふさわしい名演と思います。

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