『恋愛禁制』全曲 ホルテン演出、アイヴァー・ボルトン&マドリード王立歌劇場、クリストファー・マルトマン、マヌエラ・ウール、他(2016 ステレオ)(日本語字幕付)
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グー | 兵庫県 | 不明 | 2021年07月24日
最初に見た時には、ワーグナーの習作時代の作品にしてはよくできていて面白いと思ったが、二回目に見ると冗長で退屈な部分が目立った。作品を見る時のこちらのテンション次第で作品の印象そのものが変わるのはよくある事だとしても、あるいはこの作品はそういう作品なのかもしれない、と思ったりもする。つまり最初の面白さはあるが、繰り返しの鑑賞に耐えるだけの力には欠けるかな、と。それでもこの上演はホルテンの楽しい演出によって救われている部分はある。また本作はワーグナーにしては珍しく、登場人物が普通の人間であり、そして俗なる愛を賛美する喜劇でもあるので、親しみやすさはあると思う。もしかするとニーベルングの指環よりもこちらの方がいい、という人もいるかもしれない。星の数は、マイスタージンガーとの相対的な比較で辛めにした。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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ファウスト博士 | 東京都 | 不明 | 2020年11月17日
音楽はともかく台本作者としてのヴァーグナーの才能は既に発揮されている。歌手が、全般的に十分な水準に達していないのは残念だが、演出は、細工が随所に施され楽しく、散漫な箇所も整理して見せて秀逸。携帯電話のやり取りなどは爆笑ものだ。オケは、19年に生でモーツァルトを聞いたときは、アンサンブルの精度に驚かされたが、少し編成が大きくなると弦の音程が少し気になる。しかし今やリセウが霞むほど腕を上げてきているのは確かだ。ボルトンは、ダレないよう上手くまとめている。演出で加点。1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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