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シューベルト(1797-1828)

CD シューベルト:交響曲第9番『グレート』、R.シュトラウス:メタモルフォーゼン ルドルフ・ケンペ&ミュンヘン・フィル

シューベルト:交響曲第9番『グレート』、R.シュトラウス:メタモルフォーゼン ルドルフ・ケンペ&ミュンヘン・フィル

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  • ★★★★★ 

    robin  |  兵庫県  |  不明  |  2022年04月22日

    ケンペの柄の大きさと気力の充実が見事に音に生かされた<グレート>である。ブラームスなど作為的なところが表れて良くないが、このグレートでは枠を感じさせずスケールの大きさと彫の深さが出た演奏だ。ケンペは、東ドイツにいた頃、<フルトヴェングラーと巨匠たち>のフィルムでわずかだが<英雄>を振っていた映像を見たことがある。オケは多分ドレスデンSKだろう。その後、西側に出てきて録音を盛んにした時など、我が国での指揮者人気投票でトップを取ったこともあるが、今にしてみれば人気の割には録音数が少ないと思う。この<グレート>、ステレオ録音の中ではトップクラスの演奏と言えるだろう。

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  • ★★★★★ 

    淳メーカー  |  愛知県  |  不明  |  2012年02月04日

    さあ、「グレート」を聴こう、という時、ケンペのこの純ドイツ風演奏か、ジュリーニ&CSOの個性的演奏かでいつも迷います。が、併録の「メタモルフォーゼン」がサー・ジョン・バルビローリ盤と並んであまりに素晴らしいので、ケンペ盤を聴くことが多いかなあ。ドイツ人の尊敬を集め、ドイツ人にいや世界中の愛好家から愛されていたケンペ。ミュンヘン五輪テロの追悼式で、「英雄」の第2楽章を指揮していたのは、ケンペではなかったかしら(違っていたら訂正を)。「メタモルフォーゼン」の主題引用のところにさしかかると、いつも思い出します。一転「グレート」では、冒頭のホルンから聴き手を引き付け一気に終楽章まで誘ってくれます。出会えてよかった名演です。

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  • ★★★★★ 

    JCS  |  神奈川県  |  不明  |  2011年09月18日

    SACDは知りませんが、CDと比べてずつと素晴らしくなつたと思ひます。広がりと奥行き、低音、分離がよくなつて、豊かさ美しさがずつと増しました。以前のCDが平面的で、高音がキンキンし・・と聞えてきました。「グレート」はご多分に漏れずフルトヴェングラーで聴くことが多く、ベーム、ジュリーニその他を聴いてもそれほどピンとは来ず、ケンぺを聴いたとき初めて、この作曲家の湧き立つ歓喜(度を越した?)が感じられました。Blue-specのおかげでそれがハツキリ分かりました。ほかの作品からは、どうしても別れとか、死とかを感じてしまひ、未完成ではスゴイと思へたフルトヴェングラーでも、この曲を全曲通しては、圧倒はされても、本当にはよくわかつてゐなかつたのです。ケンぺのおかげで、ワルターもまた聴き直してみよう、と思ふやうにもなりました。録音がかうして変化して、曲が違つて聞えてくるのは、嬉しいことではありますが、いままで何を聴いてきたのか?といふ疑問を持たされることにもなり、たぶん多くの人の経験なのでは。(しかし新たな改善盤が、どれもが必ずよくなつてゐるのとは違ふ経験も、かなりしてゐます。どうなつてゐるのだらう。)

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  • ★★★★★ 

    つよしくん  |  東京都  |  不明  |  2011年07月09日

    本盤におさめられたシューベルトの交響曲第9番「ザ・グレイト」とR・シュトラウスのメタモルフォーゼンは、ケンペによる最晩年の演奏である。ケンペの演奏の特徴を一言で言えば、質実剛健ということになるのではないだろうか。ケンペの演奏には楽曲を華麗に描き出したり、はたまた艶やかに磨き抜いたりするということはいささかもなく、全体の造型をいささかも弛緩させることなく、楽想を剛毅かつ重厚に描き出して行くというものであると言える。したがって、演奏にはおよそエンターテインメント的な要素など薬にもしたくもなく、華やかさなどとも無縁であるが、一聴すると武骨にさえ感じさせる各フレーズには奥深い情感が込められており、ある意味では噛めば噛むほどに味が出てくるような含蓄のある演奏とも言えるのではないかと考えられる。とりわけ、晩年にミュンヘン・フィルとともに行った演奏において、かかる奥行きの深さが顕著にあらわれているところである。そのようなケンペも、まだまだこれからという1970年に鬼籍に入ってしまったというのは極めて残念ではあるが、それだけに本盤の演奏を含め、ミュンヘン・フィルと行った数々の晩年の演奏は、今後とも決してその存在価値を失うことがない素晴らしい名演揃いであると言っても過言ではあるまい。シューベルトの交響曲第9番「ザ・グレイト」の演奏はきわめて難しいと言えるが、ケンペは造型の堅固さと、彫の深さによって、ベートーヴェンの偉大な交響曲にも比肩し得るような立派な大交響曲に仕立て上げていると言える。それでいて、テンポは若干早めであるとともに、トゥッティに向けて畳み掛けていくような気迫、そしてトゥッティにおける豪快さなど、強靱な迫力においてもいささかも不足はないと言えるところだ。正に本演奏は、ケンペの質実剛健とも言うべき芸風が最大限に発揮された素晴らしい名演と高く評価したい。他方、R・シュトラウスのメタモルフォーゼンは、シューベルトとは異なり、豊かな歌心に満ち溢れた美しい響きが支配しており、ケンペとしては珍しいタイプの演奏とも言えるだろう。しかしながら、豊穣な弦楽合奏の端々から漂ってくる奥深い情感には人生の諦観を感じさせるような枯れた味わいがあると言えるところであり、これは、ケンペとしても最晩年になって漸く到達し得た清澄な境地と言えるのではないだろうか。いずれにしても、本演奏は最晩年のケンペだけが描出し得た至高・至純の高みに聳え立つ超名演と評価したいと考える。音質は従来盤でも十分に満足し得る高音質であったが、数年前に発売されたBlu-spec-CD盤がよりベターな音質であったと言える。しかしながら、先日、本盤におさめられた両曲のうち、シューベルトの交響曲第9番「ザ・グレイト」について、ESOTERICがSACD化を行ったところであり、これによって見違えるような鮮明な高音質に生まれ変わったところである。今後は、メタモルフォーゼンについても、ESOTERICでもソニークラシカルでもいいので、是非ともSACD化をしていただくことを大いに要望しておきたいと考える。

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  • ★★★★★ 

    マラ3マニア  |  東京都  |  不明  |  2009年07月01日

    これは凄い「グレート」だ。ベームのよう厳格な構成を打ち出すか、フルトヴェングラーのような内部の表現を自由にしながらも曲の構成感を出すか。どちらにしても指揮者の才能が試される難しい曲だ。ケンぺのこの演奏はとても内部が自由でしかも熱狂している。ケンぺがこんな才能のある指揮者だとは思わなかった。これは超名演である。

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  • ★★★★☆ 

    ミスターポンド  |  神奈川県  |  不明  |  2009年05月06日

    国内盤のLPで何度も聴いた想い出が懐かしい。木管楽器の響きが繊細で素晴らしい。バランスの良さが光る名演!

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  • ★★★★☆ 

    道草音楽  |  会津  |  不明  |  2008年03月07日

    (前投稿の続き)「メタモルフォーゼン」はC・クラウスの退廃美とは別様だが、速いテンポで歌が奔流のように溢れ、作品の痛切さを描き尽している。

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  • ★★★☆☆ 

    道草音楽  |  会津  |  不明  |  2008年03月07日

    本物のLPの音がする。芯が太く機械臭は皆無、その上音の粒立ちが良く、漸強時は指揮台で聴くかのよう。マイクが近過ぎて私には稍響きが強いが、無機的には陥っていない。この音質が演奏の特性を強調する傾向にあるが、ケンペの指揮も寔に質実剛健で、是程硬派のリアルなシューベルトも尠ない。その響きは頑丈な木刀を想わせる。だが力ずくではなく、充分な有機性と生命力を具え、終楽章は速いテンポが上滑りせず、寧ろ胸が弾む。内声の意味深さも流石。今はこういう質量のある音を出せる指揮者が皆無に成った。録音共々今一歩柔らかさがあれば。

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  • ★★★★★ 

    toskarajan  |  浜松市  |  不明  |  2007年12月13日

    レコード、CDを数千枚聞いてきた中で、最も繰返し聴いたのがケンペ盤でした。本当にオーケストラのメンバーが生き物のように奏でる、音符が音楽となって見えるようにせまってくる、ケンペの奇跡の名演ここに極まれリ。

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  • ★★★★★ 

    Yuniko  |  新潟県  |  不明  |  2007年05月06日

    力感、哀切、愉悦と興奮がいつまでもどこまでも続く文字通りの「天国的な長さ」。至福の超名演!悲痛きわまりない鎮魂曲「メタモルフォーゼン」も同曲のベスト!

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  • ★★★★★ 

    としちゃん  |  宮城  |  不明  |  2006年03月03日

    なんて気持ちのいい演奏なんだろう。こんなに愛着を持てた『グレート』はクナッパーツブッシュ盤以来だ。また、『メタモルフォーゼン』は最高に美しい。あのカラヤン盤より素晴らしいとさえ私は思う。格別の演奏だ。他の方の評価が「最高!」ばかりなのが当然だとさえ思う。表紙が裏にもついていて、美しい風景写真が、さらに愛着を高めてくれる。一生手放さないでしょう。

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  • ★★★★★ 

    オタヌキ  |  愛知県  |  不明  |  2006年01月14日

    この演奏は聴く度に涙が出ますね。LPは何回聴いた事やら。この世のあらゆる偶然を味方に付けた名演ですね。全てに完璧といえます。私にとってグレートのベストです。

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  • ★★★★★ 

    よかろうもん  |  福岡市  |  不明  |  2005年12月24日

    「グレート」も十分素晴らしいが、「メタモルフォーゼン」は同曲最高の演奏ではなかろうか。ケンペはシュターツカペレ・ドレスデンとも同曲を録音しているが、出来は断然このミュンヘン盤が勝っている。なんて素敵な曲なんだろう!この曲を聴き慣れない人に是非聴いてもらいたい素晴らしい演奏だ。

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  • ★★★★★ 

    憲一郎  |  さいたま市  |  不明  |  2005年03月09日

    このシューベルトは、昔「切れば血の出るような響き」と評論されていた記憶があるが、まさしくそのとおりの快演。学生時代LPを買いそびれ、エアチェックしたテープを大切に聴いてきたので、今回のCD復活を何よりも嬉しく思う。

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  • ★★★★★ 

    fukifuki  |  岩井市  |  不明  |  2004年09月07日

    LP時代から聴いていた。飾り気のないケンペの素直な一面が出た名演。凡長で飽きが来やすいこの曲だが、この演奏はいつ聴いても全く飽きさせない魅力がある。音もLPより中音の厚みが出て録音時期を考えるとベストと言えるだろう。

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