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レーガー、マックス(1873-1916)

CD マックス・レーガー センチュリー・コレクション(8CD)

マックス・レーガー センチュリー・コレクション(8CD)

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    Tan2  |  神奈川県  |  不明  |  2021年03月19日

     20世紀初頭のドイツ音楽を語る上で無視できないのがマックス・レーガーなのですが、20世紀初頭のドイツ音楽が演奏されることはほとんどありません。一部の例外はリヒャルト・シュトラウスとマーラーぐらいでしょうか。  レーガーは、マイニンゲン宮廷楽団の楽長(ハンス・フォン・ビューローや若き日のリヒャルト・シュトラウスも務めた)の経歴を持ついわゆる「ドイツ伝統音楽」の中でのたたき上げであり、ドイツ3大Bやワーグナーの跡を継ぐ作曲家を自認し、対位法や主題の変奏を得意としていたようで、同時代の若手であったヒンデミットやプロコフィエフも影響を受けたといっています。  しかし、第一次大戦中の1916年に43歳で早世したこともあり(極度の肥満や暴飲暴食、ニコチン中毒などに起因する心筋梗塞だったらしい)、その後の「ドイツ帝国崩壊」の歴史の中で忘れ去られていったようです。  レーガーが活躍したのは1900〜1910年代であり、フランスではいわゆる「ベル・エポック」と呼ばれる時代ですが、ドイツではレーガーたちの「保守的」な作曲家とシェーンベルクらの「革新的」な作曲家が拮抗する混沌とした時代であったようです。結果的にどちらも「主流」とはなり得ず、第一次大戦後の「モダニズム」の時代を経てナチスの文化統制と戦後のナチス文化否定の中で、結局「20世紀前半のドイツ音楽」という「定位置」が形成されないまま今日に至っているようです。  その頃の音楽が実際どんな音を奏でていたのかという手掛かりを知る機会はほとんどなかったのですが、このところいろいろな企画が登場してリスナーの選択肢が増えました。  マックス・レーガーに関しては、Brilliant から旧東ドイツの音源を中心とした作品集(室内楽、オルガン曲を含む11枚組)、DG からは1980〜90年代の西ドイツの指揮者、オーケストラによる管弦楽曲集(管弦楽を伴う歌曲も含む 12枚組)が出ています。  この Warner の作品集CDは、管弦楽曲が古い録音(一部モノラル)なので、室内楽や歌曲の演奏者にこだわるのでなければ他のセットをお聴きになるのがよいと思います。

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