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プッチーニ (1858-1924)

DVD 『西部の娘』全曲 マレッリ演出、ヴェルザー=メスト&ウィーン国立歌劇場、ステンメ、カウフマン、他(2013 ステレオ)

『西部の娘』全曲 マレッリ演出、ヴェルザー=メスト&ウィーン国立歌劇場、ステンメ、カウフマン、他(2013 ステレオ)

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    村井 翔  |  愛知県  |  不明  |  2016年02月23日

    われわれ日本人でなくとも「イタすぎる」二重の差別(女性差別+人種差別)のせいで『蝶々夫人』も上演が減っているらしいが、このもうひとつの「異国もの」オペラも相変わらず苦戦中のようだ。演出は時代を20世紀後半に移しているが、最後、主役たちが気球に乗って旅立ってゆくのを見ると、何のために時代を変えたのやら意味不明。このオペラ、あまり動きの無い主役二人の場面が長く続くのがドラマトゥルギー上の弱点で(第2幕幕切れのポーカーの場面などその典型)、スウェーデン王立歌劇場のクリストフ・ロイ演出はそこを映像投影でうまくカバーしていたが、クローズアップし放題の映像版で見るわれわれはともかく、最後にジャック・ランスの自殺を暗示するぐらいしか新味のないこの凡庸な演出、劇場で観た観客はさぞ退屈しただろう。ステンメは声の質としてはミニーにふさわしいはずだが、元来クールな彼女の演唱はこの鉄火肌の姐御とキャラクター的に合わない。映像を伴うとそれが一層はっきりと見えてしまうのは痛い。イタオペにもだいぶ馴染んできたカウフマン、もともと不器用なこの人物ならほぼ違和感ないし、アントネンコなどよりも遥かに演技がうまいのは有難い。ソプラノ/テノール/バリトンの三角関係はオペラの鉄板だが、ランスはスカルピアのような悪役ではないので、なかなか難しい役。コニェチュニがとても良い。ヴェルザー=メストの指揮は、当時としては前衛的なこのオペラの書法を的確に聴かせる好演。これと『アラベラ』しかウィーン国立歌劇場時代の録画が残らなかったのは皮肉ではあるが。

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