『メフィストーフェレ』全曲 カーセン演出、アレーナ&サンフランシスコ歌劇場、レイミー、オニール、他(1989 ステレオ)
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村井 翔 | 愛知県 | 不明 | 2009年08月31日
1989年の録画で絵、音とも古さを感じるが現在なお、このオペラ最良の録画だろう。やや太めのファウスト(デニス・オニール)、清純な乙女には見えないマルゲリータ(ガブリエラ・ベニャチコヴァー、エレナの方がずっと良い)など見た目の問題が気にならなければ、主役サミュエル・レイミーの素晴らしさとロバート・カーセンの冴えた演出で断然、他を引き離している。たとえばケン・ラッセル演出(残念ながら音の状態がきわめて悪いが、パロディ満載の大変面白いもの)ではオペラの録音風景にされているように、大仰で時代錯誤な第4幕はたいてい読み替えの餌食にされるが、カーセン演出ではセンス良くメタ・オペラ(オペラの中のオペラ)になっている。つまり、エレナと自分との愛がオペラの中の出来事に過ぎなかったと知ったファウストの失望で終わるわけだが、これはエピローグへの続き方として全く自然かつ合理的だ。1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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TIG | 鹿児島 | 不明 | 2008年07月02日
このDVD、どうしてこんなに音量が小さいのでしょうね。アンプのボリュームをかなり上げないと聞こえません。 しかし、内容は素晴らしい。猥雑でありながら、下品ではない演出、バレエダンサー体型のレイミーの美しい動きと彼独特の真面目さからくる品格がその演出の意図をさらに盛り上げていると感じました。 喝采の中、深々と頭を下げる真面目な悪魔に感動です。1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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