トップ > 音楽CD・DVD > クラシック > チャイコフスキー(1840-1893) > 交響曲第5番、『ロメオとジュリエット』 ティルソン・トーマス&サンスランシスコ交響楽団

チャイコフスキー(1840-1893)

SACD 交響曲第5番、『ロメオとジュリエット』 ティルソン・トーマス&サンスランシスコ交響楽団

交響曲第5番、『ロメオとジュリエット』 ティルソン・トーマス&サンスランシスコ交響楽団

商品ユーザレビュー

  • ★★★★★ 
    (0 件)
  • ★★★★☆ 
    (1 件)
  • ★★★☆☆ 
    (1 件)
  • ★★☆☆☆ 
    (0 件)
  • ★☆☆☆☆ 
    (0 件)

レビューを書いてみませんか?

レビューを書く

検索結果:2件中1件から2件まで表示

  • ★★★☆☆ 

    ROYCE  |  神奈川県  |  不明  |  2023年03月24日

    交響曲は端正な解釈でさらりと流した印象。ロシア的な泥臭さがないので物足りないと思う人がいるかもしれない。幻想序曲《ロメオとジュリエット》は曲自体の華やかさもあって好印象。スペクタクルな音楽になっているが、常に抑制が効いていて押しつけがましさがない品の良さはこの指揮者らしい。客席からの気になる雑音がないのでライブ録音とは思えないほど録音状態は良いが、SACDのメリットはあまり感じない。

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに 共感する

  • ★★★★☆ 

    村井 翔  |  愛知県  |  不明  |  2015年05月30日

    クラシックの名曲の場合、最初に聴いた演奏によって文字通り「刻印を押されて」しまうことは良くおこりがちだが、私の場合、チャイコの5番はまさにそういうケース。私がこの曲を大好きになったのは、1960年に録音されたバーンスタインとニューヨーク・フィルのCBS録音によってなのだ。このLPはたちまちすり切れてしまったのでLP時代に二度も買い直し、今は通算4代目のCDがわが家にある。バーンスタインは例によって最初から最後までやりたい放題やっているが、彼の読みが逆に楽譜通りである箇所も少なくない。この曲には変な演奏伝統があって、たとえば第1楽章第1主題の提示部「アレグロ・コン・アニマ」はたいていの指揮者がテンポを遅くとり過ぎる。バーンスタインの方が正しいのだ。第2楽章中間部「モデラート・コン・アニマ」もまさにそうで、バーンスタインのテンポが正解だと思う。もちろんDGへの再録音も大好きだが、私の場合、とにかくこの曲は彼以外の指揮者ではどうしても満足できないのだ。 さて、そういうわけでティルソン・トーマスの今回の録音。基本的には21世紀のリファレンスとしての地位を既に確立している、あの輝かしいマーラー全集と同じスタンスのアプローチだと思う。スコアを徹底的に掘り起こして、これまでちゃんと聴こえなかった音楽の姿を明らかにしようというやり方で、第1楽章第1主題の弦の主旋律に、入れ代わり立ち代わり木管がからんでくる所など、ああこういう音楽だったのかと手に取るように分かる。全く楽譜通り、かつ楽譜に書いてないことはほとんどやらない演奏で、終楽章コーダの追い込み部におけるヴァイオリンの細かい動きに至るまで、音楽の姿が克明に聞き取れる。その点では驚くべき高水準の演奏なのではあるが、指揮者自身がやや枯れたのか、マーラーの時ほどの集中力と曲に対するのめり込みは今回あまり感じられなかった。私をバーンスタインの呪縛から解き放ってはくれなかったのだ。フィルアップの『ロメ・ジュリ』はやや精度の落ちる普通の演奏で、最後には盛大な拍手が入っている。

    3人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに 共感する

検索結果:2件中1件から2件まで表示