交響曲第5番『宗教改革』、『ルイ・ブラス』、『静かな海と楽しい航海』 ガーディナー&ロンドン響(SACD+ブルーレイ・オーディオ)
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風信子 | 茨城県 | 不明 | 2018年01月10日
名演 それ以上に愛情を感じさせる音楽の運びに感心する 慈しむ語り口はガーディーの持前だが LSOの共感無くして生まれ得ぬ響きだ 30歳 17歳 21歳時の作品の順に並べた面白さもある わたしなら”ルイ・ブラス”を掉尾に置くか ”宗教改革”を中に挟むかするだろう つまり作曲順に演奏する それでも”宗教改革”がメーンであることは動かない これを最後に据える意味はより”宗教改革”に重心をかけていることを表明していることになる ガーディナーもプロテスタントだろうか この一曲に殊の外深い思い入れがあるように感じられる すでに二つの序曲から克明な歌いかけと情緒が顕されている それは”宗教改革”に入ってより明確な表現意欲となって音楽を進めていく しかしどこにも厳めしさや押し付けがましさはない 静謐と温和な気が漂う清々しさだ 決定打でも定番でもない 人を虜にするような魔法は掛けられていない 連綿と続く日常の中にある感謝と歓びの声が聞こえる 何度でも耳傾けることになるだろう あなたも如何1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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