『ワルキューレ』全曲 メータ&バイエルン国立歌劇場、ザイフェルト、トムリンソン、他(2002 ステレオ)
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独居人 | 東京都 | 不明 | 2015年02月07日
第1幕の前奏曲は速いテンポで始まる。 洗練度を高めメリハリを付けつつ邁進する姿は迫力満点だ。 反面第1場に入るとグッと引いて、サポートに徹している。 歌手陣も絶好調で、更なる感情の高ぶりを伴いオケと呼応する。 第3場のジークムントとジークリンデの掛合いは徐々に熱気を帯びていき、頂点へと達する 第2幕の第1場フリッカ役の藤村実穂子も柔らかく伸びのある声で魅了する。 第2場ではヴォータンの熱唱、第4場では緊張感に溢れたジークムントとブリュンヒルデの掛け合いだ。 第3幕第3場ではヴォータン、ブリュンヒルデ共に調子が尻上がりに良くなっていく。 メータは引くところは引き、押すところは押して神経の行き届いた演奏を聴かせてくれる。 安定感重視のタクトで歌唱力を限界まで引き出している。 音質はFARAOらしい解像度の高いものだ。 第3幕第1場辺りのソプラノが重なり合う部分が若干気になったがその他は良好だ。 5.0 DTS HD MA 24bit/96kHzではライブの臨場感に四方が取り囲まれる。 2.0 LPCM Stereo 24bit/96kHz も基本的には同じ音質となる。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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