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デュファイ(c.1400-1474)

CD 『ミサ・ス・ラ・ファス・エ・パル』『ミサ・ロム・アルメ』 カンティカ・シンフォニア

『ミサ・ス・ラ・ファス・エ・パル』『ミサ・ロム・アルメ』 カンティカ・シンフォニア

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    mimi  |  兵庫県  |  不明  |  2015年01月02日

    近年、その新譜をみることが本当に少ない、Guillaume Dufayのファンにとって、Cantica Symphoniaの存在はどれほど貴重なものであるか計り知れませんが、この久々の新盤は、数年前に出された2枚のMotet集と並んで、彼らの代表作となる素晴らしい名演ではないでしょうか。何を置いても前半のMissa ”Se la face pale”、Dufayで最も多くの演奏に恵まれている傑作ですが、それでも長らくDavid Munrowの名演を凌駕する盤はやはり無かったと思います。Cantica Symphoniaの演奏は、Munrowを超えるとは言えないかも知れませんが、彼らの長く幅広いDufay研究、演奏の上に立って他のどの団体よりも、この中世を完全に終わらせ、ルネサンスの扉を開いた傑作の価値を生き生きと再現して感動的です。もう一つのDufay後期の傑作Missa ”L’homme Arme”も、大胆さと繊細さを兼ね備えた、おそらく現在彼らしか為し得ない安定した演奏を実現していますが、こちらの作品においては、やや器楽の重ねる比重が大き過ぎ、後期Dufayの多声音楽の妙味がやや薄れた感があるのが唯一心残りで、この点は声楽主体で歌い上げたThe Hilliard Ensemble、Oxford Camerataの重厚で深い世界にやや劣るかも知れません。だいぶ前のMissa ”Ave Regina Caelorum”/Missa ”Resvellies vous”でも、彼らは特にCantus firmus中心にほぼ低音声部を器楽に任せる演奏形態を選択していましたが、メンバー上の制約のせいでしょうか? あのMotet集の名演を実現させた彼らが、器楽の助けを借りずにこのMissa ”L’homme Arme”を演奏できないとは思えないのですが….。しかしながら、演奏としてはやはり一級品には間違いありません。本当に数年ぶりに巡り合えたDufayの名盤であり、特に時代を転換させた名作Missa ”Se la face pale”の現在望み得る最上の名演の一つとして、古楽ファンのみならず、多くの音楽を愛する人にお薦めしたいと思います。

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