デュファイ(c.1400-1474)

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プロフィール

ギヨーム・デュファイ(またはデュフェ、Guillaume Dufay、1400年頃-1474年11月27日)はルネサンス期のブルゴーニュ楽派の音楽家である。「ギヨーム・デュ・ファイ」(またはデュ・フェ、Guillaume Du Fay、Du Fayt) とも表記される。音楽の形式および精神の点で、中世西洋音楽からルネサンス音楽への転換を行なった音楽史上の巨匠である...

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商品ユーザーレビュー

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  • The Orlando ConsortによるGuillaume Dufay演奏は、自...

    投稿日:2019/08/15

    The Orlando ConsortによるGuillaume Dufay演奏は、自分の知る限り2006年のMedieval Christmasの中の有名な新年のシャンソン”Ce jour de l’an”(本盤には含まれていない)と、2008年Paul Hillierの指揮のもとMachautのMesse De Nostre Dameを歌った名盤「Scattered Rhymes」の中のモテット”Ave Regina Celorum”の二つしかありませんが、特に後者、Dufay晩年の名作の演奏は、Cantica Symphoniaのそれに優るとも劣らない圧倒的な名演奏であったと記憶しています。従って今回の盤は、彼らのDufay演奏集としては、初めての本格的なものになる訳ですが、流石に他の団体の同様の盤(シャンソン集はDufay録音としては比較的多い)とは一味も二味も異なるものとなっています。まず、録音全体の制作企画を仕切っている(と思われる)のが、現在の世界の古楽研究においてDufay作品の系統的研究を打ち立てたDavid Fallowsであり(もう80歳近い高齢であるにもかかわらず、歌詞の英訳まで自分でやっておられる!)、彼がDufay作品の標準的資料であるH.Besseler全集(1964)を1995年に校訂した最新版を使用しているのが何よりの特徴。シャンソン集としての選曲も他の盤と異なり、あの記念碑的なロンドン中世アンサンブルによる世俗音楽全集(1980)では、不十分なテキストとして器楽演奏のみであった、”La dolce vista” ”Helas, et quant vous veray” ”Belle, que vous ay je mesfait?”などは、最新の校訂により欠落部を補完して声楽演奏がなされています。これ以外の選曲、その演奏についても、決して他の盤のように馴染みやすい有名曲が優先されておらず、Fallows/Orlando Consortの学術的考察を経ての選曲と演奏であることが、Fallowsによる簡潔であるが詳細なライナーを読むとよく解ります。そしてThe Orlando Consortによる演奏は、器楽を一切加えず、低音声部まですべて男声歌唱によって演奏し切っており、通常器楽伴奏を加えることがほとんどのDufay/シャンソン集としては、相当に印象が異なる。器楽を付加したり、また女声が加わったりすると、ただでさえこの当時(1400年代!)随一のメロディメーカーであるDufayの曲の愉しさ、親しみやすさが、ある種の軽さも伴って否が応でも強調されるのですが、この盤には凝った選曲のせいもあって、演奏はひたすら重厚で現代的な愉悦澗はあまり求められません。しかしながら、中世音楽からの正統的な後継者であるDufay作品の重みは、他の盤以上に十分感じられ、決して気軽に聴き流せませんが、解説を読みながら聴くとこの盤の企画者・演奏者の意図がしっかりと伝わってくるきます。そして何より、現在男性のみによる声楽アンサンブルとしては、古楽界において比類なきThe Orlando Consortの高い技術力が素晴らしく、このような多声音楽としてはどちらかと言えば軽めの作品集であっても、すべての声部がクリアで線的対位法の醍醐味を十二分に味わわせてくれます。ただでさえ地味なDufay作品集のなかでも、一見さらに地味な佇まいの演奏ですが、その高い質の演奏内容と、ここでしか聴けない貴重な曲、D.Fallowsによる貴重な解説(英文)の故に、中世・ルネサンス音楽を愛される方には、お薦めしたい盤と思います。

    mimi さん

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  • 久しぶりのGuillaume Dufay作品集、特にモテットが収...

    投稿日:2018/06/09

    久しぶりのGuillaume Dufay作品集、特にモテットが収録されている盤はおそらくCantica Symphonia以来で貴重と思います。CD趣向としては、Dufay作品による架空の宴という設定であり、そのテーマになるのがDufayの有名シャンソンの一つ”Ce jour de l’an”(新年を迎えて楽しもう)ですので、新年がらみの宴席? 収録されている曲は、上記の曲を始めとした有名シャンソンが20曲ほど(重複あり)に、イソリズム・モテット5曲で、モテットは処女作とされる”Vasillisa, ergo gaude”を始めとしてほぼDufay前期、西洋音楽の歴史を変えた1436年の”Nuper rosarum flores”以前の作品がほとんどであり、宮廷の愛を歌うシャンソンと相まって、どちらかと言えば近代的であるより中世的な色合いを中心とした演奏集といえるでしょうか。しかしながら、Dufayのシャンソンが常にそうであるように、音楽自体が非常に強烈な表現意欲を発する、同時代としてはかなり個性的なものであり、有名曲が選ばれてるのもあるでしょうか、一度聴けば忘れられない旋律に満ちています。不勉強にしてGothic Voicesの演奏を本格的に聴くのは初めてで、その演奏は特にモテットにおいては上記のCantica SymphoniaやHuelgas Ensembleなどの、強烈に透徹した構造再現に比較すると、やや多声構造のクリアさが劣る傾向も無くは無く、現代の最高レベルの古楽再現とまでは言えないかも知れません。しかしながら、時代に即した、生き生きとした新鮮な演奏は、一方で魅力でもあります。モテットだけで言えば、他にこれを上回る演奏も複数ありますが(上記2団体のモテット全集は画期的だった!)、CD全体としての新鮮な演奏と好企画の故、推薦とさせていただきます。地味な盤かも知れませんが、ルネサンス以前の音楽に関心がある方なら、お聞きになって損はないかと思われます。

    mimi さん

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  • これだけ古楽CD発売数が減少している現在、よもやこの...

    投稿日:2016/05/04

    これだけ古楽CD発売数が減少している現在、よもやこのような素晴らしいCDが出るとは夢にも思いませんでした。Guillaume Dufayの4つの後期ミサ曲は、疑いなくDufayの最も重要な作品群であるだけでなく、千年以上の西洋音楽の歴史上でもこれ以上ない重要な作品群であるのは古楽愛好家には常識ですが、そのあまりに高い作品の質にもかかわらず、演奏の困難さからか、決して名演奏に恵まれてはいませんでした。古楽の歌唱団体の質が飛躍的に高まったこの数十年間でも、これら4つのミサ曲の超一流の団体による演奏は、ダントツに録音の多いの”Se la face ay pale”含めてこれはというものがない事が多く、しかも数少ない新録音はすぐ入手不能になるので、自分等のような音楽学者でもプロの演奏家でもないものには、不満が尽きた事がありませんでした。古のDavid Munrowの”Se la face ay pale”、The Hilliard Ensemble/Oxford Camerataの”L’homme arme”...と挙げてくると、もう後は寂しくなってきます。The Tallis Scholars, Ensemble Musica Novaなどの超一流団体が、これらのミサを録音してくれないか、というのは自分たち古楽愛好者の本当に長年の希望でした(The Tallis Scholars初期にPeter Phillipsが”Ave regina celorum”の録音を予定していると、インタビューで語っていたのですが、立ち消えになったみたいですね)。Cut Circleという団体のことはもちろん自分も、このCDを手にするまでは(不勉強にして)全く知りませんでした。団体のホームページでは2003年にベルギーで結成された若い団体のようですが、総勢8人(女性2人)の少人数にもかかわらず、その技量は非常にすばらしく、Duet/Soloの部分でも、複数声部の箇所においても全く混濁ないクリアな歌唱をメンバーすべてが可能としてます。Dufayのミサにおいてはおそらく下声部の演奏形態が常に課題で、器楽で代用されることも多いのですが(器楽のみで通す方がまれ)、一切器楽を加えず声楽のみでこれだけ重厚な音楽を現実にできているのは驚異です。収録されている4曲すべて(+シャンソン”Se la face ay pale”、最後の”Ave regina celorum”という贅沢!)、音楽の質的にも西洋音楽史上も、その一つ一つが例えようも無い大きな存在なので、とても個々について記す余裕などありませんが、確実に言えることは、DirectorのJesse Rodinが、この4曲の音楽的歴史的な位置を十二分に認識した上で、Dufayの創作活動の全体像におけるこの4曲の意味から、各曲の細部と全体について深く考察し、その再現・演奏について既存の通念に囚われない解決を与えていることです。もちろん、そこには日々進化する音楽史学の最新の成果も取り入れられているようで、J.Rodin自身のCD解説をみると、彼がいかに深い理解のもとにこの画期的な録音を実現しているかが、よく解ります。4曲のうち最初期で最も多く録音される”Se la face ay pale”をclassicalと呼び、一般にDufayの白鳥の詩とも考えられる最晩年の”Ave regina celorum”をなお未来の発展を見据えたexperimantalな作品と呼ぶ。”L’homme arme”の革新的で時代的にも大胆な音楽を見事に分析した上で、それに対応した大胆で強靭な再現を実現し、一方”Ecce ancilla Domini”では定旋律となるマリア賛歌から、ミサとしての他にない繊細な性格を見事に表現する。解釈・再現について彼らが(独自に?)とった方法論を専門的に論じる資格は、自分にはもちろんありませんが、最後の二つのミサ(”Ecce ancilla Domini””Ave regina celorum”)において、器楽演奏されることが多いテノール声部で原曲の賛歌のtextを実際に歌うなど、実際に聴いてみればその複雑で豊かな響きはまるで全く新しい曲を聴く思いすらします。この点のみならず、彼らが自分等の知識と分析をもとに導き出した数々の解決法は、無論それが決定的回答ではないにしても、過去のどの録音と比較しても同等以上の説得力を有しています。演奏についてのみでも、言うべき事は尽きませんが、J.Rodinの確信を持った解釈・指揮の下に、過去のたいていの録音よりも少人数にもかかわらず、いずれよりも極めて強い表現力を秘めた腰の強い強靭な再現が実現できていることには、感嘆するしかありません。おそらくDufayの演奏・録音史上、さらに古楽の演奏史上でも画期的意義を有する演奏集と考えられ、Bach以前の音楽、特にルネサンス以前の音楽に関心を持たれる方には絶対的にお薦めしたい必聴盤と思います。ルネサンス・古楽愛好家として、おそらく十年に一度も出会えない素晴らしい盤に出会えた事を心から嬉しく思います。

    mimi さん |50代

    11

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