モーツァルト:交響曲第1番、第27番、第42番、ベートーヴェン:チェロ・ソナタ第3番、他 ゼッキ&ルーマニア国立放送響、アルドゥレスク、他(3CD)
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金山寺味噌 | 愛知県 | 不明 | 2014年07月19日
ピアニスト、指揮者、教育者、楽譜校訂者として息の長い活動を行い、日本のオーケストラにもたびたび客演したことでお馴染みのカルロ・ゼッキ。しかし、その活動の長さのわりには録音は少ない。教育活動に従事していたこと、客演指揮が多かったことなどが原因だろう。そのゼッキが1970年にルーマニア国立放送交響楽団に客演した時の録音と、1961年にラドゥ・アルドゥレスクと共演したベートーヴェンのチェロ・ソナタ第2番・第3番の録音が残されていた。どちらもルーマニア共産党政権の国営レーベル、エレクト・レコードによる制作である。 リマスタリングが施されているとは言え、音質は余り芳しくない。マスターテープの経年劣化のせいか、ヒスノイズがかなり目立つ。当時のエレクトの録音技術もあまり高くなかったのだろう。オケも精度が大分荒っぽい。だがゼッキの指揮は明朗で歌ごころがあり、力感も不足していない。かなりのオンマイク気味のせいか、生々しくダイナミックな響きである。 2枚目の協奏曲のソリストはゼッキの教え子、ファウスト・ザドラとの共演。3枚目はさらに音質が古くちと惜しい。演奏内容はユニークで、剛のアルドゥレスク、柔のゼッキといった印象。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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