ムーミン・パパ  |  盛岡市  |  不明  |  2009年01月02日

バッハのフラウトトラヴェルソによるフルートソナタも今や名人上手が数多く録音していて選択に迷うほどだ。この演奏はそのような録音がほとんどなかった時代で，プレストン若かりし頃の録音。細面の写真がいかにも新進気鋭という感じである。そのようなイメージに反して演奏は音楽そのものに語らせるような誠実で地味なものであり，さすがイギリスの演奏家だ。聴いているとどこかホッとするような感じがする。テクニックも決して見劣りのするものではない。特別参加のサヴァールのガンバも光る。ただし，音量レベルが低過ぎるのがこのＣＤの難点だ。