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シューベルト(1797-1828)

SACD 弦楽五重奏曲、弦楽四重奏曲第12番『四重奏断章』 東京クァルテット、ワトキン

弦楽五重奏曲、弦楽四重奏曲第12番『四重奏断章』 東京クァルテット、ワトキン

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    かくとしらじ  |  愛知県  |  不明  |  2012年01月18日

    堂々として、まるでハ長調シンフォニーを聴いているような演奏でした。ロマンチックに偏った弦楽五重奏や弦楽四重奏15番(ト長調)の演奏は、聴いていてどこにいるか迷ってしまい降参してしまうこともしばしばなのですが、この東京カルテットの演奏はそんなことがありません。苦手な方(私もそのひとりでした)にお奨めです。一方、神経質で不安におののくロマンティックなシューベルトがお好きなら物足りないかも。断章はもっと打ち震えるような弦の響きや嵐の中でさまようようなダイナミックさが欲しかったです(私のNo1はアルバンベルクQ)。めったに聴けない断章の第2楽章(2分半ほど)もおまけ(?)で入っています。私はベートーヴェンの後期の方がよかったなあ。録音はもちろん極上!

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    好事家  |  千葉県  |  不明  |  2011年12月05日

    日本人奏者二人が引退するという報道に接し一抹の寂しさを禁じえませんが、このSACDは演奏・録音とも出色の仕上がりと感じました。シューベルトの弦楽五重奏曲はラサール四重奏団+リン・ハレルの演奏以外、どれも満足できない状態が続いていました。抑揚を付けすぎたり、冗長に感じたりと作品の真価を引き出せない演奏を聴かされてきましたが、当盤は表情豊かでありながら決して気品を失わず、スケールの大きな構築も見事の一語です。どこにも肩を怒らせたような気負いがなく、それでいて寸分の弛緩も感じさせません。私は最近リリースされたベートーヴェンの後期弦楽四重奏曲よりも感銘を受けました。弦の美しさを堪能できる録音の素晴らしさも特筆できます。

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    つよしくん  |  東京都  |  不明  |  2011年11月19日

    シューベルトの室内楽曲の最高峰、それどころかシューベルトによるあらゆる楽曲の最高傑作の一つでもある弦楽五重奏曲ハ長調は、シューベルトの最晩年の心底に潜む寂寥感が随所に滲み出てくるような旋律の清澄な美しさが魅力の珠玉の名品であるとも言える。これだけの傑作であるにもかかわらず、同曲のSACD盤は現在においても存在していないと言えるところだ。特に、第2楽章のこの世のものとは思えないような繊細な美しさは、SACDによる高音質によってはじめてその真の魅力を味わうことが可能と言っても過言ではあるまい。そのような長年の渇きを癒してくれる素晴らしいSACD盤が登場したのは何と言う素晴らしいことであろうか。しかも、マルチチャンネルが付いていることもあって、臨場感溢れる音場の幅広さには出色のものがあり、同曲の美しさ、素晴らしさを望み得る最高の音質で味わうことができるという本盤の意義は極めて大きいと言わざるを得ないだろう。そして、演奏内容も実に素晴らしい。東京弦楽四重奏団に、ベテランのチェロ奏者であるデイヴィッド・ワトキンを加えたアンサンブルは絶妙であり、その息の合った名コンビぶりは、本名演に大きく貢献していると言ってもいいのではないだろうか。また、東京弦楽四重奏団とデイヴィッド・ワトキンによる本演奏におけるアプローチは、曲想を精緻に、そして情感豊かに描き出して行くというオーソドックスとも言えるものだ。したがって、聴き手を驚かすような特別な個性などは薬にしたくもないが、それでも淡々と流れていく各旋律の端々からは、独特の豊かな情感が滲み出していると言えるところであり、シューベルトの最晩年の心底にある寂寥感や絶望感をほのかに感じさせてくれるのが見事であると言える。また、東京弦楽四重奏団の各奏者は、世界に6セットしかないと言われているパガニーニ選定のストラディヴァリウスを使用しており、それによって醸し出される独特の美しい音色は、本演奏に独特の潤いと温もりを付加させているのを忘れてはならない。併録の、弦楽四重奏曲第12番ハ短調 「四重奏断章」も、東京弦楽四重奏団のかかる美質があらわれた素晴らしい名演に仕上がっていると評価したい。そして、本盤で素晴らしいのは、前述のようにマルチチャンネル付きのSACDによる極上の高音質録音であると言える。音質の鮮明さ、臨場感など、どれも一級品の仕上がりであり、あらためてSACD盤の潜在能力の高さを思い知った次第だ。いずれにしても、シューベルトの最晩年の最高傑作である弦楽五重奏曲の東京弦楽四重奏団とデイヴィッド・ワトキンによる素晴らしい名演を、マルチチャンネル付きのSACDによる極上の高音質で味わうことができるのを大いに喜びたい。

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