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ベートーヴェン(1770-1827)

CD 交響曲第9番『合唱』 ワルター&コロンビア交響楽団(平林直哉復刻)

交響曲第9番『合唱』 ワルター&コロンビア交響楽団(平林直哉復刻)

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    フロイデシェーネルゲッテルフンケン2014  |  北海道  |  不明  |  2014年05月18日

    この第九も、ワルターならではの柔と剛の同居が大きな効果をあげている。 ベートーヴェンが長い模索の中で見いだした極限の世界を、高貴な理想の精神と、柔と剛をしっかり兼ね備えた音楽により、再現している。 ワルターの第九はよく、第3楽章が非常に高く評価されており、スケルツォは話題にならないが、僕が今まで聴いた範囲ではワルター以上のレベルのスケルツォ演奏は聴いた事はない。スケルツォ部の独特の巨大なスケール感と激しさ、平等と祝福にあふれたユートピアを思わすトリオ、双方が素晴らしいの一語だ! もちろん、人間が大きな何かを築き上げてゆくような音楽に不思議な悟りと宇宙的な要素を感じる第1楽章や、高貴な安らぎに満ちた第3楽章も素晴らしい。 それと、特筆に値するのが第4楽章のチェロとダブルベースによるレチタティーヴォが非常に良いということや、声楽ソロの重唱部の歌い回しがハートフルで素晴らしい。特に終結のプレストに突入する直前の「あなたの優しい翼に抱かれれば、あらゆる人々は同胞となる」と非常に感動的に歌われる四重唱部分は私が聴いた範囲内の第九の演奏の中では、まさしく最高の四重唱であるし、歓喜の主題をベースにした「本物の親友を得るという難しい幸福を得た者も、心やさしき嫁と添い遂げる事が出来た者も、慶びの声を合わせよう・・・・・・」と歌う重唱部分の祝福に満ちた歌い回しも実に良い。 ほとんど話題にならないが、特に中でもソプラノのクンダリと、バスのウィルダーマンは本当に良いと思います ワルターの第九のフィナーレは、ベートーヴェンが、そしてワルターが本物の理想とする、億万の人々が認めあい寄り添う、本物の高次元のユートピアへの提言であると思えてならない。

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  • ★★★★☆ 

    一人のクラシックオールドファン  |  兵庫県  |  不明  |  2012年08月19日

    1959年ワルター83歳・・・晩年収録の第九(タイム@16’13A11’03B17’45C26’11)でステレオ録音の為に編成されたオーケストラ・・・コロンビア交響楽団他を使ったものですが諸説では最終楽章だけは録音日時・場所、使用オーケストラ実態が前三楽章とは異なっておりワルター指揮ステレオ遺産を目標とするスタッフの苦労も偲ばれる演奏盤となりました。現在確認されているワルター指揮の第九盤は意外と歴史的には浅く1944年NYPO(ライブ、タイム@4’35+6’21+3’57A7’42B16’07C23’28)、1947年LPO(ライブ、同@14’24A9’45B14’48C22’49)、1949年NYPO(同@15’27A10’04B16’26C23’14)、1949&1953年NYPO(同@15’27A10’04B16’26C23’41)、1955年VPO(ライブ、同@15’00A9’54B15’05C24’12)そして本盤演奏であります。この様にタイムだけを見てもそのゆったりさというか自然な「間」にサポートされた運び具合がフルトヴェングラー演奏の様な精神性、カラヤン演奏の様な構造性に及ばなくても一種の「風格」を感じさせてくれます。その中で何と言っても第3楽章のじっくりとした叙情性は特筆物でしょう。次に最終楽章のソリストはE.クンダリ(S、当時27歳)、N.ランキン(MS、同35歳)、A.D.コスタ(T、同32歳)、W.ウィルダーマン(B、同40歳)と各声部年齢的にも妥当な面々で構成され、合唱団はWSC(指揮は同43歳のW.マーティン)が受け持って丁寧な音楽作りをしていますがやや私には安っぽく層薄な感じがし従って出来上がった雰囲気も緊迫感にもう一歩の様な気はしました・・・しかし、それもワルターらしいと捉えれば温もり溢れる演奏としてのステイタスを確保出来るのではないでしょうか。ただ通常私たちが聴く第3楽章から最終楽章への橋渡しの「勢い」が上述の様に当該両楽章間での収録事情の違いの為に寸断された様な印象が拭えないのは残念な処ですね。本復刻盤については音質は期待されますが、どうも私などは関西に住んでいる為かかつての朝比奈隆ばりの重厚一気・頑張り第九を先入観に抱いてしまい勝ちで・・・。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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  • ★★★☆☆ 

    kuniko89  |  愛知県  |  不明  |  2012年05月22日

    小難しい事は言わず、管弦楽は素晴らしい。音質が良く聴き惚れた。しかし、第4楽章の声楽陣には、ガッカリさせられた。合唱はこじんまりして覇気が無く、ソリストは下手である。従来の、この演奏の印象を払拭する事は出来なかった。

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  • ★★★★★ 

    モーリス  |  埼玉県  |  不明  |  2011年12月26日

    30年程前はフルトヴェングラーのバイロイト盤を弟9の最高峰と思いその深遠壮大な演奏に圧倒されああ〜これがステレオだったらと無い物強請りをしていた事を懐かしく思われます。しかし自分にとってのベストチョイス盤は何を隠そうこのワルター盤であり、彼の指揮にはフルトヴェングラーの様に威圧するのではなく芸格の高さと音楽性によって魅了してしまう何か?を持っています。それは目には見えぬ大切なものでワルターだけが成し得る愛の力の業なのかも知れません... ぎぶん

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