交響曲、交響的変奏曲 マルティノン&フランス国立放送管弦楽団、アントルモン
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風信子 | 茨城県 | 不明 | 2019年01月23日
フランクは教育者であり理論が先に立った 残された各曲種の最も重要なもの それはほとんどが唯一の作品であり生涯の終わりに集中して書かれた ”ニ短調交響曲”も実質ピアノ協奏曲である”交響的変奏曲”も例外ではない 全てが渾身の一作なのであって一部の隙もない名作となっている それだけにフランクには他のフランス系作曲家の筆致とは一線を画する作風が貫かれている 先ず構築性を感じさせずに置かない その剛性は時に勘違いした演奏を生み出している事実は否定しようがない 慥かにドイツ音楽への憧憬はあったかもしれないけれど ロマンティシズムの性格は似て非なるものがある ブラームスに有ってフランクに無いもの 逆も真なり ブラームスは突き詰めれば”歌と踊り”であってフランクは”コントラプンクの変形変奏”なのだ 循環形式のイデアが自ずと必要となる 勘違いした演奏は縦の線ばかりに意識を置きすぎて音楽を重く硬直させてしまう マルティノンは分かっている 横の流れを活かすサウンド作りができている フランクの特質と芸術の美を見事に示している もしまだなら あなたも如何0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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