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ドビュッシー(1862-1918)

SACD 交響詩『海』、夜想曲、牧神の午後への前奏曲、イベリア ハイティンク&コンセルトヘボウ管弦楽団(シングルレイヤー)(限定盤)

交響詩『海』、夜想曲、牧神の午後への前奏曲、イベリア ハイティンク&コンセルトヘボウ管弦楽団(シングルレイヤー)(限定盤)

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    つよしくん  |  東京都  |  不明  |  2011年06月11日

    ハイティンクほど、評価が分かれる指揮者はいないのではないだろうか。ハイティンクのアプローチは誠実そのものであり、奇を衒った演奏を行うことは皆無。曲想を丁寧に愚直に描き出していくのを旨としていると言える。したがって、聴き手によっては、楽曲の魅力を安定した気持ちで満喫することができるということで評価する者もいるであろうし、他方では、そうした演奏を没個性的であると批判する者もいると思われる。私としては、いずれの意見にも一理あると考えているが、楽曲によって向き不向きがあると言えるのではないだろうか。例えば、マーラーのような交響曲については、ハイティンクの演奏では物足りないと感じることが多々あるが、他方、ブルックナーの交響曲については、これも曲によって良し悪しはあるが、総体としては、マーラーよりは出来がいい演奏を成し遂げているように思われる。多くの指揮者が賞賛しているショスタコーヴィチの交響曲についても、楽曲によって向き不向きがあるようで、例えば第4番はいかにも踏む込み不足が露呈した演奏に陥っているように思うが、第13番は彫の深い素晴らしい名演に仕上がっている。ハイティンクは、長年にわたって、コンセルトへボウ・アムステルダムの芸術監督をつとめたことから、どちらかと言うと、同オーケストラを指揮した時の方が、名演になることが多いとも言えるのかもしれない。実際に、前述のショスタコーヴィチの第4番はロンドン・フィルとの演奏であるのに対して、第13番はコンセルトへボウ・アムステルダムとの演奏でもあるのだ。それはさておき、本盤のドビュッシーの演奏においても、ハイティンクのアプローチは何ら変わるものではない。自我を抑制し、ひたすら曲想を丁寧に愚直に描き出していくというものだ。したがって、ドビュッシーの音楽の魅力をゆったりとした気持ちで味わうことができるという意味においては、素晴らしい名演と評価してもいいのではないかと考える。特に、当時のコンセルトへボウ・アムステルダムの各奏者は卓越した技量を誇っており、そうした圧巻の技量とともに、北ヨーロッパの楽団ならではの幾分くすんだいぶし銀の響きが味わえるのも本演奏の大きな魅力の一つであると考える。また、本演奏については、既にSACDハイブリッド盤が発売されており、極めて満足できる鮮明な高音質であったが、今般のシングルレイヤーによるSACD&SHM−CD盤は、SACDハイブリッド盤をはるかに凌駕する超高音質と言える。このような究極の超高音質で、本名演を味わうことができることを大いに喜びたい。

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