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モーツァルト(1756-1791)

Blu-ray Disc 『ドン・ジョヴァンニ』全曲 グート演出、ド・ビリー&ウィーン・フィル、マルトマン、ダッシュ、他(2008 ステレオ)(日本語字幕付)

『ドン・ジョヴァンニ』全曲 グート演出、ド・ビリー&ウィーン・フィル、マルトマン、ダッシュ、他(2008 ステレオ)(日本語字幕付)

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    燕の巣  |  静岡県  |  不明  |  2012年04月14日

    ザルツブルク音楽祭の『ドン・ジョヴァンニ』はフルトヴェングラーとカラヤンの歴史的映像が有名だが、当上演はダ・ポンテでなくグート原作と言えるほど大胆な演出。エーデルマンみたいな芸達者で恰幅のいいレポレッロとドン・ジョヴァンニの漫才みたいな丁々発止が好きな人は肩透かしを喰らう。祝祭大劇場でなく小劇場のモーツァルト劇場での上演という点で演劇に近いと感じた。非常に音響の良いホールで、目を瞑って聴けば素晴らしい音楽に浸れる。なお、BD-J 規格のようでレジュームが利きません。小休止しながら観る場合は、ストップでなくポーズを使ってください。

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    ombredouble  |  東京都  |  不明  |  2010年07月23日

    ユニテル・クラシカでは既に何度も放送されている映像、意外にもEuroArtsから. これは近年では出色の《ドン・ジョヴァンニ》だった.同オペラに対する事大主義でリアリズム的な(あまりに近代的でしかない)既成イメージを逆手に取り、敢えて「夜の明けない森」での一夜のブラック・「ブッファ」として演出したグートのアイディア勝ちという感じで、強力なレシュマンを「第二の狂言回し」としてエルヴィーラに回した配役も正解(ヴィーン版での追加ナンバーであるレポレッロとツェルリーナの二重唱が、またそうしたコンテクストにマッチする).マルトマン、シュロット初めそれぞれの歌手が役設定に似合いすぎているのも見物だ.実のところリセウのビエイト版からの拝借が少々目立つが、その分より細やかに演技付けがなされているので、とりたてて不満はない. その一方で質の悪い冗談のような「出口のない」感覚、ドン・ジョヴァンニの死へ向けて一直線に進み六重唱なしで終わる独特のシリアスさはボート・シュトラウス『公園』などをそこはかとなく連想させ、グートの面目躍如だろう. ド・ビリーの統率は丁寧にディティールを拾っており、「モーツァルトっぽい雰囲気」だけで誤魔化す演奏とは一線を画しているのもポイント.スリムな響きだが特段ピリオド・スタイルというわけでもなく、そういう意味でも中庸だが、見通しがよく舞台への適合の仕方も上手い.濃い味付けを好む聴き手には若干淡泊に感じられるだろうし、歌手陣はところどころいい加減だが、全体的には質の高い演奏で満足できる.比較的動きの多い演技付けでも発声のぶれない高級な歌手だけを使った、ザルツブルグならではの極上のエンターテイメントである.

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    村井 翔  |  愛知県  |  不明  |  2010年07月17日

    グート演出の『フィガロ』で既に拒否反応の人には決して薦めないが、演出・演奏ともに極めて興味深い、現代ならではの上演。演出は「地獄落ち」という出来事を超自然的な次元なしに説明しようとする「神なき時代の『ドン・ジョヴァンニ』」で、その点ではザルツブルクにおける一世代前のクーシェイ演出と同傾向だが、地獄落ち後のエンディングの音楽がないという点では一層、徹底している。各人物の心理的な掘り下げもユニークで、もはや主従ではないドン・ジョヴァンニとレポレッロのむしろSM的な関係(レポレッロの方がS)。ジョヴァンニとしっかり「お楽しみ」した後、婚約者のオッターヴィオをうまく丸め込もうとするドンナ・アンナ。ツェルリーナに至っては、小悪魔と呼ぶしかない悪女で、いつまでもジョヴァンニに未練たらたらのドンナ・エルヴィーラが一番古風に見える。歌手陣も強力で、特にシュロット、ダッシュが光る。マルトマンは演出コンセプトに従って、弱々しいドン・ジョヴァンニを好演。ド・ビリーの指揮も細身でシャープだ。

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