チェンバロ・ソナタ集 マリア・クロティルデ・シエーニ
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グラシル・たけちゃん | 東京都 | 不明 | 2011年06月23日
ガルッピの録音は今でこそ数は増え、非常に個性的なものまで揃うようになったが、本盤は最近にしては珍しく誠実で飾り気がない。それが安心感に繋がるのか、久々にチェンバロ音楽のCDで温もりというものを感じた。ガルッピには結局家庭的な温和な演奏が合うのかもしれない。マリア・クロティルデ・シエーニという奏者は今まで知らなかったが、特に卓越したテクニックということはなく、スタジオ録音にしては珍しくミスタッチまで散見するが、例えば、アクセンフェルトのチェンバロ演奏に母性本能を感じるように、じっくり聴くほど誠実であることの意義を見いだせる演奏である。かつてのデーラーの録音(ショルツの現代チェンバロ使用)以来の癒されるガルッピであった。1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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