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マーラー(1860-1911)

CD 交響曲第1番『巨人』、リュッケルト歌曲集 クリストフ・エッシェンバッハ&ベルリン・ドイツ交響楽団、クリスティーネ・シェーファー

交響曲第1番『巨人』、リュッケルト歌曲集 クリストフ・エッシェンバッハ&ベルリン・ドイツ交響楽団、クリスティーネ・シェーファー

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  • ★★★☆☆ 

    ほんず内閣総理大臣  |  北海道  |  不明  |  2012年10月08日

    みなさまの高い評価が続いております。ただ、私は繰り返し聴いてみてもよい印象が得られませんでした。若さ・激情・陶酔といった、若書きとしてのこの曲にまつわる要素はきれいさっぱりなく、しかし一方、重量感たっぷりの大交響曲として構築したわけでもなし。湖(海ではない)の上をすい〜っと動いてゆく中型船(?)というイメージで、指揮者の想念が大きくも小さくもなく、そしてその船でこれからどこまで行こうとするのかの「夢」の拡がりもなく、はっきり言えば煮え切らない中途半端ということになるのかなあ。たとえばパリ管との「ロマンティック」もそうでしたが、従来の演奏にない不思議なアプローチでしたけど、何とも名状しがたい不思議演奏で、これも基本それと同様だと思います。交響曲についてはそんな感じで、特段いいとこなし。オケはしっかりしていて録音は優秀。惜しいなあ。歌曲は秀逸。人工的に磨き上げたタッチがここでは精妙な美しさを際立たせております。シェーファーも「歌い過ぎない」のがいいですな。

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  • ★★★★★ 

    淳メーカー  |  愛知県  |  不明  |  2012年02月06日

    エッシェンバッハの力量をいやというほど感じられる圧倒的名演。マーラー1番に求めるものはリスナーによって十人十色。私にとってこれは理想的名演で、iPodに入れて聴いています。そのスケール感といい、細部に徹底的に拘った解釈といい、もうこれ以上の1番はないんじゃないか、というくらい気に入っています。勿論、賛否両論が出るタイプの演奏ですね。併録のリュッケルト歌曲集も「真夜中に」の深遠さ、「私はこの世に・・・」の厭世感、寂寥感は他では聴けないものです。

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  • ★★★★☆ 

    ふらんこ  |  不明  |  不明  |  2011年07月03日

    エッシェンバッハのスコアの読みの深さが伺える名演。凄まじい熱気に打ちのめされるヒューストン響とのライヴに一歩譲るところがあるものの、それでも素晴らしい演奏であり、渇きを癒すには十分だろう

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  • ★★★★★ 

    ポテトチップス  |  北海道  |  不明  |  2010年09月21日

    マーラーの1番は無から始まる。何も無いところにA音が響き、そこからすべてが始まり、すべてが作られていく。とても特徴的な出だしだと思う。そこからの展開は指揮者によって様々だが、このAの音をとても大切に扱う演奏。この曲がAの音の旅であることをはっきりわからせてくれる。このようなマーラー演奏が私は好きです。あとはクーベリックのLIVEと2枚組のケーゲルのLIVEが凄いと思う。録音はエッシェンバッハのものが一番良いと思う。音の移り変わりや楽器の微妙な表情がはっきりと聴き取れます。録音はこうあって欲しいです。

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  • ★★★☆☆ 

    はしかつ  |  千葉県  |  不明  |  2010年09月14日

    エッシェンバッハのこの巨人・・・見通しが素晴らしく、オケのコントロールなど精緻を極めているのだが、どうも自分には、わざとらしく聞こえてしまい、しっくりこない。あまり自分は好きではないのだが、まだフィラデルフィアとの2番などのライブ録音のほうが、主張に欠けるきらいがあるものの、誇張がない分、スムーズな流れであるような気がしている。巨人には、名演が豊富にあり、たとえばコバケン・チェコフィルの巨人では、どんどん音楽に引きこまれてしまう有無を言わさぬ説得力があり、愛聴盤のひとつ。だが、この録音からは、その種の熱いものを感じないし、聞こえてくるのはオケのバランスの素晴らしさと不自然に誇張した表現。とはいうものの、エッシェンバッハの技量はピアニストとしてだけでなく、指揮者としても曲によっては素晴らしいと感じる場合もある上、他のサイトを含め先輩諸氏が高く評価している録音でもあり、自分の耳がまだまだ鍛錬不足かもしれず、とりあえず、現時点での評価ということでご容赦願いたい。 なお、リュッケルトのほうは名演であることに異議はなし。

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  • ★★★★★ 

    村井 翔  |  愛知県  |  不明  |  2010年06月21日

    フィラデルフィアでの2番、6番ではどうも重箱の底をつつくような堅苦しさがつきまとったが、楽員の間ではまるでマーラーその人のような練習魔として嫌われているらしいエッシェンバッハ、細部にこだわったリハーサルをし過ぎて、音楽が硬くなってしまう傾向もあるようだ。ところが、客演でのこの1番では逆に硬さがほぐれ、音楽の流れがとても自然だ。第1楽章で1回、終楽章では計2回、ファンファーレが「突発」する直前のタメの作り方など、力こぶを入れるところも見事にはまっている。終楽章では第2主題の歌の美しさも、提示部、再現部ともに印象的だ。リュッケルト歌曲集でのシェーファーは、さながら精巧な工芸品を見るよう。超フィッシャー=ディースカウとでも言いたくなるような微視的なアプローチで、大変な聴きものだ。

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  • ★★★★★ 

    ゲニウス=ロキ  |  京都府  |  不明  |  2010年05月31日

    深々とした呼吸、悠然たる運び、粘りのある独特の美感に彩られた演奏。ジンマンのような楷書的な端正さとは違う、エッシェンバッハならではの草書風の自在な表現が光っている。シャイー&ACOの「巨人」も素晴らしかったが、登場人物の居ない美しい森の風景だけを見るような空虚さがあった。エッシェンバッハの「巨人」からは、それに加えて、血の通った生身の人間が豊饒の森に分け入っていくような、切実なドラマが聴こえてくる。

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