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チャイコフスキー(1840-1893)

SACD 交響曲第3番『ポーランド』 小林研一郎&アーネム・フィル

交響曲第3番『ポーランド』 小林研一郎&アーネム・フィル

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    ヒューブーン  |  静岡県  |  不明  |  2016年01月13日

    気の抜けた炭酸のような演奏に聴こえる。チャイコフスキーの交響曲の中では、6番⇒1番に次いで好きな曲だが、この演奏で聴いたらたぶんもっと下位になっていたと思う。そもそもこの指揮者の「炎のコバケン」という異名は、この演奏からは微塵も感じられない。迫力も不足し、間取りもボケボケ、キビキビさは皆無と言った演奏になってしまっている。それでも第3楽章はなかなかイケていると思うので、★3つにしておいた。

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  • ★★★☆☆ 

    Ichigen  |  埼玉県  |  不明  |  2010年09月24日

    私はこの曲に、湧き上がる躍動感、切れ味鋭いリズム、流麗な歌を求める。私が求める方向性とは真逆の本盤だが、コバケンの気合乗りのすごさで星は3つ。

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  • ★★★★★ 

    ♭hide  |  千葉県  |  不明  |  2010年04月26日

    実演で聴く機会は極めて少ない交響曲第3番「ポーランド」だが、今回のアーネム・フィルの新盤はチェコ・フィル盤と比較すると、ライヴ的な熱気が伝わってくる。聞くところによるとチェコ・フィルとの録音時は「炎のコバケン」を封印し、初期のシンフォニーということで、大風呂敷を広げず、より緻密さを求めていたそうだ。確かにロシア音楽というよりメンデルスゾーン的なメルヘンチックな雰囲気が漂っていたように思える。 新録音では基本的な解釈は今までと変わらないが、第1楽章と第5楽章の熱気は、まるでライヴ演奏を聴いているかのよう。チェコ・フィル盤と比べるとテンポはゆったりし、音色にはコクがあり、全体的にスケールが大きく骨太な印象。冒頭の序奏こそチェコ・フィル盤で感じた空気がフワッと持ち上がるようなデリケートな品格さが若干薄れたような気がするが、すぐに登場するホルン、そしてフルートのソロが清涼で美しい。第1主題に入ると、表情に陰影が加わり、抉りが効き迫力も満点! それは第5楽章フィナーレにも同じことが言え、時折、唸り声をあげて、オーケストラを鼓舞していく。炎のコバケン、ここにあり! そして忘れてはならないのが第3楽章。コバケンがとても大切にしている楽章だ。Andante enegiacoという指定があるが、アーネム盤はよりゆったりしたテンポで、かのマーラーの緩徐楽章のように謳い抜き、想いをぶちまける。「私はこの楽章が好きで好きで堪らない」という想いが、ひしひしと聴き手に伝わってくる。第2、4楽章は、演奏によっては退屈になることもあるかもしれないが、弦楽器と管楽器の多彩で美しい音色でいつの間にか惹きこまれてしまう。 コバケンはそれほど人気があるとは思えないこの第3番、「マンフレッド」交響曲を比較的よく取り上げているが、全曲暗譜しているとのことだ。第3番の全5楽章という構成と、交響曲としてのまとまりという点でいささか分が悪い曲とは言え、いたるところでチャイコフスキーらしい美しいメロディが顔を出すので、非常に親しみやすい。 今回は“炎のコバケン”の持ち味でもある暴力的なまでの強音が顔を出さなかったことも幸いしている。

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  • ★★★★★ 

    隠居  |  東京都  |  不明  |  2010年04月25日

    コバケンの作る感動は曲の本質とは違う、目先の熱狂であり、上滑りのものだという批判は厳然としてある。今回同時に出たチャイコフスキーの4番の様に、それまで作ってきたバランスのいいテンポ感を、最後のアッチェレで台無しにしても、称賛の対象になるというのは、あくまでコバケンファン内輪の話。彼はどんなに活躍しても音楽雑誌のカラーグラビアを飾る事はないし、そういう意味ではまだまだ白眼視されている。 そういう、彼への包囲網を飛び越える、普遍的かつ強靭な説得力を持っているのが、このアーネム・フィルとの「ポーランド」である。何故なら、コバケンが余計な事を何もしていないから。音符の裏に眠る、陰影や叙情をさりげなく掘り起こす事以外は。こういうコバケンもあると言うより、これこそ彼の音楽家としての、最高の良心の結実と言っていいと思う。

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  • ★★★★★ 

    つよしくん  |  東京都  |  不明  |  2010年04月11日

    チャイコフスキーの第3の演奏史上、最高の玉座に君臨する至高の超名演と高く評価したい。第3は、チャイコフスキーが作曲した交響曲の中でも最も不人気であり、後期の偉大な3大交響曲の直前の交響曲ということもあって、チャイコフスキーの番号付きの交響曲の中でも最大規模を誇る意欲作であるにもかかわらず、作品の質においても見るべきものがないというのが専らの定評であった。しかしながら、小林の演奏を聴いていると、そのような不人気は演奏のせいではないかと思えてくる。それくらい小林の演奏は見事であり、不当に評価の低い第3の魅力を再認識させることに成功したという点においても、本名演は高く評価すべきであると考える。第1楽章からして、小林はうなり声を発して燃えまくる。とてもスタジオ録音とは思えない凄まじさであり、切れば血が出てくるような生命力に満ち溢れていると言える。第2楽章は、同じような旋律が繰り返される、悪く言えば冗長な楽章でもあるが、小林の手にかかるとそのような冗長さなど微塵も感じられない。どこをとっても血の通った情感溢れる音楽が紡ぎだされていく。そして本名演の白眉は第3楽章。この情緒豊かな熱い演奏は、あたかも小林が得意としたマーラーの緩徐楽章のような高踏的な美しさを誇っていると言える。第4楽章も実に細やかに精緻に表現していく繊細さが見事であり、終楽章は、正に、「炎のコバケン」の面目躍如たる劇的な表現が連続する。録音も、マルチチャンネルはないものの、SACDによる極上の高音質であり、小林の超名演を鮮明に味わうことができることを大いに喜びたい。

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