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シューベルト(1797-1828)

SHM-CD ピアノ・ソナタ第20番、第14番 ルプー

ピアノ・ソナタ第20番、第14番 ルプー

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    つよしくん  |  東京都  |  不明  |  2010年06月13日

    ルプーの若き日の名演である。ルプーはシューベルトを得意としているが、ベートーヴェンのピアノソナタとは異なった魅力を有するシューベルトのピアノソナタ特有の抒情的な美しさと、リリシストで美音家と称されるルプーの芸風が見事に符合するという点がその理由ではないかと考える。第20番と第14番のカプリングであるが、イ長調とイ短調のソナタを組み合わせたという点においても、その抜群のセンスの良さを感じさせる。まず、第20番であるが、これは、シューベルトの最高峰とも称される最後の3つのピアノソナタの中間にあたる至高の傑作。深みのある作品ではあるが、第21番のような底知れぬ深さを感じさせず、むしろ、シューベルトならではの抒情的な美しい旋律が魅力の作品であり、こうなると正にルプーの独壇場。これ以上は考えられないような優美な名演に仕上がっており、その抒情的な美しさだけをとれば、過去の名演と比較してもトップの座を争う名演と高く評価したい。他方、第14番は、若きルプーの生命力溢れる力強さが際立った豪演。第20番で見せた抒情的なアプローチとは全く別人のような力強いアプローチであり、ルプーというピアニストの一筋縄ではいかない多彩な至芸を感じさせてくれる。SHM−CD化によって、音質がかなりグレードアップした点も高く評価したい。

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