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ベートーヴェン(1770-1827)

CD 交響曲第9番『合唱』 フルトヴェングラー&ウィーン・フィル(1952年)

交響曲第9番『合唱』 フルトヴェングラー&ウィーン・フィル(1952年)

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    つよしくん  |  東京都  |  不明  |  2012年12月06日

    フルトヴェングラーの代名詞と言えば、ベートーヴェンの交響曲であるが、9曲ある交響曲の中でも第1番を除くいわゆる奇数番の交響曲については、自他ともに認める十八番であったと言えるだろう。それら4曲の交響曲については、かなりの点数の録音が遺されているのも特徴であり、近年になっても新発見の録音が発掘されたり、あるいはより音質のより音源の発見、さらにはSACD化などの高音質化が図られるなど、フルトヴェングラーの指揮芸術に対する関心は、没後50年以上が経っても今なお衰えの兆しが一向に見られないところだ。フルトヴェングラーによるベートーヴェンの交響曲第9番の名演としては、諸説はあると思うが、これまでのところ、バイロイト祝祭歌劇場管弦楽団とのライヴ録音(1951年)と、最晩年のフィルハーモニア管弦楽団とのライヴ録音(1954年)が2強を形成していたと言える。もちろん、これら2つの演奏自体が圧倒的な素晴らしさを誇っているのであるが、それ以上に、両名演についてはSACD化が図られているというのも大きいと言えるのではないだろうか。フルトヴェングラーの録音は、演奏が素晴らしくても音質が良くないというのが定評であり、逆に、これまであまり評価が高くなかった演奏がSACD化によって、高評価を勝ち取ることもあり得るところである(例えば、1947年5月25日のベートーヴェンの交響曲第5番のライヴ録音)。本盤におさめられた1952年の交響曲第9番についても、今般のSACD化によって、そのような可能性を秘めた名演と言えるだろう。これまで、とりわけトゥッティにおいて音が団子状態になったり、不鮮明で聴き取りにくい箇所が極めて多かったのが大幅に解消され、前述のバイロイト盤や1954年盤にも十分に対抗できるような良好な音質に生まれ変わった意義は、極めて大きいことであると言える。本演奏は、かのバイロイト盤の1年前のものであるが、それだけに気力・体力ともに更に充実したフルトヴェングラーによる至高の指揮芸術を、これまでとは違った良好な音質で堪能することができるようのなったのは実に素晴らしいことと言えるだろう。第1楽章冒頭の他の指揮者の演奏の追随を許さない深遠さ、その後のとても人間業とは思えないような彫の深さ、第3楽章の誰よりもゆったりしたテンポによる演奏の神々しいまでの崇高さ、そして終楽章のドラマティックな表現など、フルトヴェングラーだけに可能な至芸は、我々聴き手の深い感動を誘うのに十分であると言える。オーケストラがウィーン・フィルであることも、本演奏の大きなアドバンテージであると言えるところである。いずれにしても、SACD化によって、これまでとは格段に良好な音質に生まれ変わるに至った本盤の演奏は、バイロイト盤や1954年盤とともに3強の一角を占めるとも言うべき至高の超名演に位置づけられることになったと言えるところであり、本SACD盤の登場を大いに歓迎したいと考える。

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    masato  |  新潟県  |  不明  |  2012年01月01日

     フルトヴェングラーが残した素晴らしい4種の第9,1942,バイロイト,1952,そしてルツェルン。この中で,安定した美しさと,バランスのとれた劇的迫力でもって,この1952盤が最も素晴らしい第9と呼べるのではないかと思います。  私にとってのベストはバイロイトなのですが,どこに違いがあるのか…専門的な用語を用いての説明は私にはできません。ただ,専門知識のない私のレベルでもはっきり言えることは,1952年盤の聴後は「なんて凄い作品なんだ…」「なんて凄い指揮者なんだ…」「なんて凄い演奏なんだ…」となるのですが,バイロイトの聴後は忘我状態のため何の感想も抱けないということです。  第9という作品の素晴らしさを,これほど見事に表現できた演奏は他にないのでは,と思います。だから,第9を聴きたいときは,私は1952年盤を取り出します。…が,1942年盤,そしてバイロイト盤には,それを越えた何かがあるんです…。

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  • ★★★★★ 

    Pianist  |  Tokyo  |  不明  |  2006年04月20日

    素晴らしい。ひどい音質のレコード・CDで出回っていたため問題外視されていたが、正規盤の登場で評価が一新。ここまで音によって演奏の質が見直された例は余りなかったのでは?正直な所ドイツ協会盤とAndante盤しか聴いていないが、両者の音に感銘を左右するほどの差はなかったので(多少はあったという事ですが)、このTahra盤も期待できます。オケの熱気が素晴らしいし、合唱がいい。それに何より晩年の、しかし活力をも残したフルトヴェングラーの指揮。51年53年のVPOなどとは比べ物にならない。お勧め。ひょっとしたらバイロイト盤よりいいかも

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  • ★★★★★ 

    fuka  |  横浜  |  不明  |  2005年09月01日

    私もtsucchyさんと同様にかつてロココのLPを持ってました。今から考えると本当に劣悪な音でしたが必死にフルヴェンの演奏を聴き取ろうとしていたものです。途中で断念することも多かったなあ。CDやリマスターといった技術の進歩によってフルヴェンが蘇生した感がありますね。でも実演を聴いたことのない私にとっては永遠に近づくことのできない幻のようなものなんです。(だからこそ演奏会に足を運ぶことを大事にしているのですが本当に一生の思い出となる演奏に何度出会えたのでしょう)

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  • ★★★☆☆ 

    yw  |  横浜  |  不明  |  2005年07月15日

    感動的な演奏で、1・3楽章は特筆に値するが、終楽章ではソリストに難あり。特にアンダイには、よろよろして聞くにたえない部分がある。他のソリストもそこそこ。第2ヴァイオリンが聞こえにくいのが残念だ。「トルコ行進曲」の後の最も感動的な部分で急に音質が悪くなるのが痛恨。ウィーン・フィルの「第9」としては、53年盤よりエキサイティングな場面も少なくないが、演奏・録音の総合力でザルツブルク盤(51年)に一歩を譲る。

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  • ★★★★★ 

    orooro  |  suginamiku  |  不明  |  2003年12月22日

    すばらしい音質。ターラにしてはパンチ力あり、ノイズもなく成功例。演奏もどこまでも美しいVPOの弦、完璧なアンサンブル。サウンドの質ではバイロイト以上。ソロ、合唱も優秀で匹敵する。

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  • ★★★★★ 

    godzilla  |  仙台市  |  不明  |  2003年11月22日

    フルヴェンの呪縛に又はまってしまった。 まずは音の良さに感激 臨場感 ウィーンフィルの弦の艶やかさ、テインパニィの生々しさ本当に申し分ないレベル。演奏も素晴らしく分けても3楽章はバイロイト盤以上の美演 但し4楽章だけはやっぱりバイロイトかな。

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  • ★★★★★ 

    KURO  |  福岡  |  不明  |  2002年12月21日

    確かにフルベンの第9は凄い!しかし、説明にあるようなANDANTE盤より音が良いかというと遜色はそれほどないように感じる。どちらでも満足できる音質だと思うのだが。

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    tsucchy  |  愛知県  |  不明  |  2002年11月26日

    カナダのロココというレーベルのLPで耳にした時は、あまりの音のひどさで何がなんだかわからなかった。このCDで、初めて「フルトヴェングラーの第九だ」と実感した。(不勉強で、ANDANTE盤がこの演奏だとは思わなかったので買わなかった)「バイロイトの第九」がフルトヴェングラーの代表のように言われるが、彼の残した録音は、それぞれの重みを持っていると思う。

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