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プッチーニ (1858-1924)

DVD 『三部作』全曲 ロンコーニ演出、シャイー&スカラ座、ポンス、フリットリ、ヌッチ、他(2008 ステレオ)(2DVD)

『三部作』全曲 ロンコーニ演出、シャイー&スカラ座、ポンス、フリットリ、ヌッチ、他(2008 ステレオ)(2DVD)

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    村井 翔  |  愛知県  |  不明  |  2010年05月02日

    オペラハウス内の権謀術数に嫌気がさしたのか、次期スカラ座音楽監督にさっぱり色気を見せないシャイーだが、やはり彼が振ると響きの厚みが格段に違う。三部作それぞれにスーパースターを一人ずつ配した豪華な配役もスカラ座ならでは。もちろん三人とも悪かろうはずがない。他にもちょっとすさんだ感じの演唱が適役のマッローク(ジョルジェッタ)、さすがの貫祿だし、あまりドギツイ悪役にならないのが好ましいリポヴシェク(公爵夫人)など、いずれも素晴らしい。演出はまず『アンジェリカ』は文句なし。横臥した巨大な聖母マリア像がそのまま大道具になっているが、おかげで最後の「奇跡」が無理なく納得できる。『外套』はほぼ定番通りだが、傾斜した船の甲板が見事に不安をかき立てる。この二曲はライヴそのままではなく、それぞれ一カ所ずつフラッシュバックなど、事後編集による映画的手法を加えている。喜劇は苦手かと思われたロンコーニだが、『ジャンニ・スキッキ』もまた良い。三部作共通のセットである「窓」からフィレンツェの風景を見せるほか、「私はこの悪巧みのせいで地獄に落とされたのです」という結び口上のセリフを生かした演出は初めて見た。リアルな喜劇性ではユロフスキ指揮のグラインドボーン版に劣るかもしれないが、いわばこの喜劇のダークサイドに焦点を当てた演出だ。

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