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ドニゼッティ(1797-1848)

DVD 『ルクレツィア・ボルジア』全曲 ロイ演出、ド・ビリー&バイエルン国立歌劇場、グルベローヴァ、ブレスリク、他(2009 ステレオ)(2DVD)

『ルクレツィア・ボルジア』全曲 ロイ演出、ド・ビリー&バイエルン国立歌劇場、グルベローヴァ、ブレスリク、他(2009 ステレオ)(2DVD)

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    グー  |  兵庫県  |  不明  |  2021年11月02日

    先日他界されたグルベローヴァさんを偲んで、彼女のキャリアを辿ったドキュメント映像を久しぶりに見直してみた。この一時間近いドキュメンタリーは、リハーサルシーンも豊富でなかなか見応えがあるが、華やかな栄光に彩られた大スターの裏側の孤独といったものが、旅から旅の日々の映像の中に図らずも浮き彫りにされていて、私にはそれが今回最も印象に残った。ついでにオペラの方にも言及しておくと…この上演は先発の「ロベルト・デヴリュー」に比べると、プリマは衰えたと言うよりは、何かモチベーションが低下しているような印象を受けた。とは言え、彼女の美質が最も発揮されるドニゼッティである。わざわざモチベーションを上げなくともルーティンのようにこなしてしまえるところが、彼女の凄さであり、ベルカントの女王たる所以なのかもしれない。また、裏返せば、「ロベルト・デヴリュー」のエリザベッタが、キャリア後期にさしかかった彼女にとってそれだけ入魂に値するやり甲斐のあるロールであったという見方もできるだろうか。息子役のテノールはジョセフ・カレヤだとばかり思い込んでいたが、別の歌手だった。しかしこの二人はよく似ていると思う。彼も含めた歌手陣は磐石だが、問題は演出だ。私には、高い評価を得ているこの演出家の良さがどうしても分からないのだが、この舞台などその最たるものだ。しかし、商品としてはドキュメント映像の付加価値も加味して星4つとさせていただいた。グルベローヴァさん、長い間お疲れ様でした、御冥福をお祈りします。

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    ombredouble  |  東京都  |  不明  |  2010年04月18日

    ミュンヘンで収録日を観たときはグルベローヴァのフレージングのぶらぶらさが気になり、オケにも今少しの覇気が欲しく思ったが、改めて見てみると案外良いんじゃないの、と思ったので書いておく. 当盤の魅力は何と言ってもジェンナーロを歌う新進のパヴォル・ブレスリックであり、少し翳の掛かったようでいて凛とした暗めの声質は、イタリア系のカラッとしたテナーを好む向きには不満だろうが、くすぶる怒りを内に秘めたような役柄を演じるのに好適のもの(彼のオッタヴィオ役なども見てみたい).アリス・クートを始め他の歌手陣も充実しているが、彼がいる事で舞台がぴりっと引き締まっている.ここではプリマに配慮してか少しセーヴ気味に思えるが、これからの躍進を期待したい. もちろんそうした持ち味が引き立つのはロイの演出あればこそ.少し美術を簡素化し過ぎて物語が追いにくくなったきらいはあるものの、男声陣にハーフパンツを履かせてGrundschuleのような雰囲気を醸しつつ、登場人物たちの齟齬を鮮やかに浮き彫りにしてみせる.彼としては適当に作った感じだが、細やかな演技付けや大人数のモブを動かす手管はさすが. ド・ビリーは非常に的確な音楽構築をしているが、ここではやや安全運転に傾きすぎ、もう少し突き抜けてくる何かが欲しいところ.声技術にやや限界の生じているプリマに合わせた結果でもあろうが、当のグルベローヴァ、このキャリアにしてまだここまで危なげなく歌えるのは確かに大したもの.ファンの方々には多言は必要あるまい.一方で終盤の力みすぎた低声の強調や、もう20年来のアクートのやや縮れたフレージングなど、一人前時代的な空気を醸しており、個人的には気分良くは聴けない.まあ、ご当地では大変な人気であり、彼女あってのプロダクションなのだから、あまりうるさい事は言わないほうが良かろうが.

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