イギリス組曲全曲 ヴェデルニコフ(2CD)
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ココパナ | 北海道 | 不明 | 2021年07月09日
アナトリー・ヴェデルニコフは現黒龍江省ハルビン市生まれのソ連のピアニスト。ロシア・ピアニズムを象徴するピアニストの一人であり、スターリン全体主義によってその人生を大きく制約された芸術家の一人でもある。ヴェデルニコフはレパートリーの広いピアニストだったが、近現代作曲家と近い距離を保つことは旧体制下では危険と係わりあうことを意味した。ヴェデルニコフはそれでもなお芸術家としての信念を貫いたピアニスト。当盤は貴重な録音と言うだけでなく、演奏が実に素晴らしい。ヴェデルニコフのバッハは気高い崇高な雰囲気を湛えており、古典的だが古くなく、ロマン性があるのに耽美に傾かない。ピアノの響きはややほの暗く、つねに憂愁を帯びているが、凛とした佇まいがあり、清冽である。現代のピアニストの演奏では、楽曲によってはこれらの舞曲としての色彩に配慮した一種の軽さが備えられるが、ヴェデルニコフはむしろ堅牢な構造物を思わせるような質感を持って臨んでいて、峻険な趣も呈する。結果、聴き進むにつれ、敬虔な雰囲気に包まれてゆく。これはなにもバッハの音楽が教会音楽的だという先入観によるものではなく、特定の宗派を超えたもっと普遍的な象徴を音楽が表しているように思えるのである。イギリス組曲という厳しさを湛えた舞曲が、そのアプローチを活かす見事な名作であることをも再認識させられる。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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かわせみ | 静岡県 | 不明 | 2009年10月24日
なんとも言えない深い静けさのある演奏。聴いていると (流しているだけでも)気持ちが落ち着いてくる5人の方が、このレビューに「共感」しています。
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OTTO | 不明 | 2009年09月09日
待ちに待った再登場!極めて腰のすわった説得力のある演奏です。3人の方が、このレビューに「共感」しています。
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