グラシル・たけちゃん  |  東京都荒川区  |  不明  |  19/April/2009

ヘンデルのオルガン協奏曲の録音は非常に多いが、意外に革新的な演奏が少ない。コープマンがソロを思い切ってリードした録音をいまだに推奨する人が多いことからも分かるように、新しい演奏が登場しても決定打になかなか出会わない。エガーの透明感ある演奏も、予想を超える充実感はなかった。ダントーネ・ファンである私は当然本盤に注目した。ところどころに洒落た節回しをアドリブ的に挿入し、確かに少なからぬ新鮮味は味わったが、芯は食わなかった。数多くある録音の中で最上位に位置するのは確か。しかし、コープマン盤を上回るかというと・・