St Matthew Passion: Fedoseyev / Moscow Rso State Tretyakov Gallery Cho
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美晴児 | 山形県 | 不明 | 2011年04月18日
「これが21世紀の受難曲?」と思わず作品の作曲年代を確かめたくなるほど、きれいな宗教音楽然とした調べが流れる。ロシア語で歌われるので、何が歌われているのかはとっさには判断できないが。福音史家による聖書の言葉は朗唱と言えるだろう。ペンデレツキのような刺激性、現代性は全くない。ただこの受難曲が実際の典礼に使われるのだとするなら(作曲者はロシア正教会の聖職者)、精神性は問われても音楽の現代性は問題にならないのかもしれない。21世紀にこんな音楽でいいのだろうかと思いながらも、宗教音楽らしい響きに居心地のよさを感じるという何とも分裂した精神状態にさせられた。宗教音楽らしい響きという点だけなら星5つでもいい。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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