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マーラー(1860-1911)

SACD 交響曲第9番 マーツァル&チェコ・フィル

交響曲第9番 マーツァル&チェコ・フィル

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検索結果:27件中1件から15件まで表示

  • ★★★☆☆ 

    ほんず内閣総理大臣  |  北海道  |  不明  |  2011年02月10日

    決して凡演ではない。むしろよく考えられ、成熟したアプローチであり、この指揮者の経験の蓄積が十分に発揮された演奏である。チェコフィルも、特徴である美麗な弦楽を誇り、しっかり演奏している。では感動したか、と問われれば「否!」と答えるしかない。後期ロマン派、大オーケストラの交響作品の演奏としては実に立派である。しかし、最晩年のマーラーがいきついた境地の再現としては著しく不足ではないかと思えてならない。この曲をBGMとして聴くならただの美しい演奏でいいであろう。優秀オケが破綻なく演奏したもので結構。だが、それ以上の感動や喜びを得ようと思うのなら、それを突き抜けた表現を目指さなければならないと思われる。残念ながらこの演奏にはそれが感じられなかった。立派な演奏だし、録音も優れ、完成度の高いディスクではあるが、特にそれ以上の高評価はできない、としかいいようはない。

    3人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • ★★★☆☆ 

    アッキ  |  茨城県  |  不明  |  2010年11月23日

    私は5番の時も感じましたが、チェコフィルのマーラーは伝統的演奏をする指揮者を迎える傾向があると思います。それは、バーンスタイン テンシュテットで聴かれる叫び、憎しみ 、願望 憧憬が入り混じる物とは対照的でどちらかというと今まで述べられている人たちもいる通り、美しさの極まり!!ある人はノイマンと同じようにヘンなことをしないと言う・・私の耳も残念ながら新たなものをこの演奏から聴き分けることができないのです。それは否定的な感想ではありませんが、同じような演奏はそんなにあっても・・と言う感じが正直なところ。だからマーツァルのマーラーは5番とこれで終わり。ちなみにマーラーの苦悩とは何でしょうと前述にありますが・・愛娘を亡くし、弟を亡くし、ニューヨークの職を辞めさせられ、心臓病の悪化、そして何よりも心の支えであるはずの妻アルマの不倫発覚・・あなただったらこういう状況でどのように作曲しますか?譜面に音符だけでなく、書かれているマーラーの言葉を知らないのですか?

    5人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • ★★★★★ 

    ushio  |  東京都  |  不明  |  2010年10月18日

    バーンスタイン症候群の患者には厳しい演奏だ。「マーラーの苦悩がない」と彼らは叫ぶ。・・・当盤は中庸の美演。金子某ら一部評論家から貶されているチェコフィルが、いかに素晴らしいオケかもわかる。生演奏でも彼らの音楽性の高さは、VPOに匹敵する。マーツァルはノイマンと同じく、ヘンなことはしない指揮者だ。ひょっとしたら、晩年のノイマン(神々しかった)を超えるかもしれないと期待している。当ディスクは録音も良く、演奏も良い。バーンスタインの超絶的ライブと比べると物足りない部分もあるが、この大曲を美しくまとめたマーツァルの手腕は高く評価されよう。「マラ9」を敬遠していた人には、特にオススメ!・・・ところで、「マーラーの苦悩」とは何でしょう?貴方は「楽譜から」それを読み取ったことはあるのですか?

    9人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • ★★★★★ 

    ERINA  |  不明  |  不明  |  2010年05月13日

    この暖かくも美しい音の洪水に身を委ねて、何の不満があろうか。 殊更に死生感や寂寥感、深刻になりたいならワルター/VPOを筆頭に、他にいくらでもディスクがある。 たっぷりとしたテンポで朗々と歌い抜かれたチェコフィルのベルベットのような感触のする音色を、鳥肌が立つような名録音で愉しめて何の文句があろうか。オーディオ的にも音楽的にも超一流、まさにレコード芸術そのもののディスク。

    9人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • ★★★★★ 

    なかじぃ  |  大阪府  |  不明  |  2009年11月29日

    辛口評価の方々の意見に大方同意。 この曲に何を求めるのかだと考えます。 自分はドロドロしたものではなく「癒やし」や「魂の浄化」のようなものをこの演奏から感じました。 巷で評価の高い、バーンスタインやテンシュテットなどとは明らかに性格の異なる演奏なので、こういったスタイルが好みの人には期待外れかもしれませんが、自分にとっていつも通しで聴けるマラ9は貴重です。 なおオーディオ的には文句のつけようのない録音でした。

    7人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • ★★★★☆ 

    せいろく  |  ふくしま  |  不明  |  2008年09月13日

    指揮者もオケも、常に暖かく美しい音で、リラックスしてということに重点を置いて演奏しているように聴こえる。乱暴な言い方をすれば7割の力でしか演奏していないじゃないかと思われるほど。 確かにゆとりがあり美しい響きで満たされた演奏だが、それと引き換えに苦しみや嘆き、切なくなる瞬間は全くなくなり、その向こうに見えてくる希望もない。この曲でこんな演奏もできるんですね。ふしぎなCDでした。

    3人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • ★★☆☆☆ 

    circus  |  笠間市  |  不明  |  2008年06月05日

    確かに うっとりさせるようなムード感覚で聴くことも可能だが、この曲は死別が込められている。だから胸が張り裂けるような感覚を覚えることがマーラーの遺言を受け取った形となるだろう。そういう意味でこのチェコフィル もう少し死の恐怖がほしい

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  • ★★★☆☆ 

    守口氏  |  大阪府  |  不明  |  2008年06月01日

    何回聴いても飽きない。これはマラ9に於いて素晴らしい事であろうか。否。マラ9は1回聴いてもう充分と云う演奏が良い。マーツァルは自分からマーラーに歩み寄れない。曲がマーツァルに歩み寄った結果、たまたま良い結果だったのがマラ3である。綺麗な事は認めるが、後には無いも残らない。これはマーラーではない。

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  • ★★★★★ 

    masashing  |  大阪府  |  不明  |  2008年05月14日

    abbadian氏はなにかとクレームの多いお方だが、それでも私と同様、飽きずにマーラーを買い続けておられることに改めて敬服いたします。名古屋の村井翔氏は的確な論評で尊敬いたしております。徳力氏、カバポチ氏も熱心な「信者」であることがうれしく、私もこの論戦に参加し、反論を読むのが楽しみです。最後にこの9番にひとことだけ・・・うっとりです。チェコフィルを非難するのだけは間違いですよ。

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  • ★★☆☆☆ 

    宇野候補  |  いばらき  |  不明  |  2008年05月09日

    やはり社会情勢が影響するのでしょうか。マーツァル時代のチェコフィルは、のだめにも出演したりして、またEXTONEのレコーディング等で裕福 安定している。だから安心していい音質でエンディングまで聴ける。特にこのマーラーの第九は死を反映させなくては伝わらないものがある。アンチェル ノイマンの時代は少なくとも社会不安、憧憬が存在して、それが1つの命を懸けた演奏にもつながった。マーツアルの演奏自体は申し分ない最高水準なんでしょうが・・。

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  • ★★☆☆☆ 

    Abbadian  |  東京都  |  不明  |  2008年04月30日

     偏屈者が一言。録音の良さは認めるとして,この人は「何故この作品を演奏したいのか」が分からない。世評高い「第3」でもそうだったが,こ曲では特に「自然体」の名を借りて,細部の詰めの甘さ,音楽への踏み込みの甘さが気になる。この指揮者,本当に能力があるのか?  時代が古いとは言え,アンチェルが同オケを指揮した,滋味と諦観が自然に染み出すような秀演には足元にも及ばない。録音の良さに惑わされてはいけない。

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  • ★★★★★ 

    雅虫  |  福岡  |  不明  |  2008年04月13日

    冒頭の開始前、スピーカーからホールの空気が吹き出してきた。これは滅多に在る事ではない。左右奥行の再現では、最高の録音である。個々の楽器の音色も、本当に美しい。この9番のCDだけでも十数枚所有しているが、録音だけでなく演奏も自体も、望郷の念と哀愁漂うワルター&コロンビアの次の座を脅かす演奏である。”ビエラ先生”&チェコフィルなかなかやりますね。

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  • ★★★★★ 

    usax  |  千葉県  |  不明  |  2008年03月15日

    確かに今まで聴いてきた情感が弦の響きからほとばしるような9番とは違う。さりとて、感動のない演奏ではない。押し付けがましくなく、聴く人の様々な感情移入をもって聴ける演奏だ。それにしても、ジャケットのマーツァルの写真がいただけない・・・「ロッキー」じゃないんだから(笑)。

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  • ★★★★★ 

    アイリスCL  |  豊島  |  不明  |  2008年03月09日

    目立ちたいなら、この演奏の問題点を指摘することは構造主義的戦略として間違えてない。しかし、誉めることと欠点を指摘すること、日常でもそうだが、後者のほうが実は難しい。あるレベルを超える演奏を問題にする場合、論拠が薄いと、それは自らの価値を落すだけで、回りから苦笑されるだけだ。皆のレビューを読んでみよう。肯定的な意見が多い。これが印象・感想とかシュプレキばかりだと、例え点が高くてもトホホなケースで信用できないが、特有の視点を感じさせる意見が主流を占める場合、その演奏の出来は素晴らしいケースが多い。

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  • ★★★★★ 

    ブラヴォー  |  神奈川県  |  不明  |  2008年03月09日

    ボヘミア的哀愁を帯びたマーラーだ。恐ろしいほど切ない冒頭から見事だ。驚異的に枯れきったクレッシェンドも実にすばらしい。渾身の力をふりしぼったクレッシェンドも息をのむばかりで,ここでマーツァルは,音楽を大きくデフォルメさせながら,しかも透徹した結晶化を実現している。しかも表現が全く人間の心しか感じさせないのだ。特にすばらしいのは終楽章で,これはまさに精妙の極みだ。有機的な音と雄大な響きを生かし抜いた名演である。

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