『音楽の捧げもの』 リフシッツ
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六里庵 | 東京都 | 不明 | 2013年10月03日
6声のリチェルカーレ、並みの奏者では魑魅魍魎が一面に蠢いているような印象に終わってしまうところだが、このリフシッツの演奏の何と清冽で透明で煌きに満ちていることか。それにしてもトリオソナタでは、奇態な半音階的巨体をくねらす大蛇かはたまた毒龍かという大王の主題を、2楽章では種も仕掛けもありません、和声的全音階的対位の檻に閉じ込め、4楽章ではお立ち会い、飛んだり跳ねたり逆立ちしたりの珍獣の芸当に仕立て上げてしまうという、猛獣使いバッハの面目躍如の作品ながら、リフシッツはそのバッハのお眼鏡にかなう優等生にまちがいなく、すべてを自己の完全な管制下に置いてしまうリフシッツにかかっては、鬱蒼として深く見通し難かったバッハ世界も白日の下にさらされて、まるで古典派の音楽を聴いているかのように見通し良くなってしまう。そのあたり、往年の鬱蒼たるバッハ愛好者には好き嫌いはあるだろうが、ピリオド楽派ともまた違う近年のバッハ演奏の新局面を切り開いているのかもしれない。フレスコバルディも結構だが、ならばバッハ青年期から壮年期のクラヴィア曲・オルガン曲の森の幸もぜひとも料理して頂きたいものだと思うが如何。1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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gate.gate | 北海道 | 不明 | 2011年12月16日
「音楽の捧げもの」は個人的に大好きな曲なのですが、聴き終えた後の充実感がイマイチ・・・ 前奏曲とフーガBWV.552も、オルガン演奏による圧倒的なスケール感が無く物足りない・・・ ので、口(耳?)直しに、所有しているCDを聴きたくなりました。1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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エスプレッソコーヒー大好き | 愛知県 | 不明 | 2010年12月28日
味わい深いバッハです。間もなく発売される「フーガの技法」を聞きたくなりました。パブロ・カザルスがある本で書いていたコトバを思い出します。「この音楽は、まるで、こう言っているかのようだ---私が何者であるのか、どこまで到達したかを示そう」1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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