ドビュッシー(1862-1918)

CD ピアノ作品集  ワイセンベルク

ピアノ作品集  ワイセンベルク

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    アベマ太郎  |  福井県  |  不明  |  2021年07月16日

    ワイセンベルクとは不思議なピアニストである。人によって毀誉褒貶が激しく、当たり外れのある(しかも打率が低い)などそいう話もよく聞いた。しかし、亡くなられた今となっては、遺されたCDからしか慮ることはできない。それを踏まえていうと、ワイセンベルクのドビュッシーはドビュッシーらしさはなく、ワイセンベルクらしさに溢れている。硬質な音鳴りから生まれる爽快で剛健な響きは、ドビュッシーの表面的な洒脱で軽妙な覆いを取り払い、やや古典的でポリフォニックな響きを表出させている。

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    モデラート宮内  |  千葉県  |  不明  |  2012年07月20日

    ドビュッシーとは不思議な作曲家である。 彼の作風の特徴は、何と言ってもその和声の響である。 そのため、彼の音楽はその独特のロマンティックな側面に目を向けられてしまいがちとなる。つまりそれは、それまでの作曲家が想像もしなかったような極めて色彩感の強い、独特の音楽世界の表出により、後期ロマン派の標題音楽家としての地位を築いたという事実からも言える。しかし、それとは裏腹に、彼の作曲技法は究極的に考え抜かれた理論性に裏付けられており、音の紡ぎやリズムを徹底的に合理的に考え抜いていることに注意を向けるべきでもある。その実証的な証明がこのCD演奏に大変良く表れている。 ワイセンベルクというピアニストは、ピアノの音を即物的に表現する天才であった。けっしてロマンティックなピアニストとは呼ばれないであろう。彼の生み出すピアノ音楽は、音符に示されているものを実にクールに完璧にピアノの音として表出させることに徹したスタイルをもっているからである。音に情感を込めようとか、意図的にけれん味たっぷりと演奏する気などまったくない。しかし、どうだろうか、それにより素晴らしいロマン性溢れる音楽を奏でてみせたのが、このCDでの彼の演奏なのである。その意味から、このCDはドビュッシーの作曲家としての偉大さと、ワイセンベルクのピアニストとしての見事な音作りの意味とを同時に感じさせてくれる名盤と言える。特に「組み合わされたアルペジオ(練習曲集 第2巻から)」 のみを聴くだけでも、このCDを買い求めた意味があるというものである。もちろん、他の演奏も十分すばらしい。

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