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ヘンデル(1685-1759)

CD オラトリオ『時と悟りの勝利』 HWV.46a アイム&ル・コンセール・ダストレイ、デセイ

オラトリオ『時と悟りの勝利』 HWV.46a アイム&ル・コンセール・ダストレイ、デセイ

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    baroque mania  |  広島県  |  不明  |  2011年09月16日

    ヘンデルが20歳代前半で作曲したこのオラトリオはメサイアとかソロモン、エジプトのイスラエル人といった作品ほど有名ではないが、たいへんすばらしい作品で、霊感みなぎるヘンデルの才能を感じさせる。また、ハイレベルの歌手4人を揃えたこの演奏は一級の出来映えですばらしい。指揮者のエマニュエル・ハイムはフランス人女性だが、各楽曲において採用されたテンポを注意深く聴いても疑問を感じた箇所はなく、器楽伴奏のアーティキュレーションにおいても決して奇をてらったりしない。イタリア的な流麗な音の流れや官能性といったヘンデル作品の特質というものをよく理解しており、並々ならぬ才能を感じる。歌手についてはまず、ソプラノのデセイはバロックからロマン派までの幅広いレパートリーをこなす過去のキャリアに裏打ちされた高い技量を持っており、有名な4重唱のところでも並の歌手ではなかなか歌えない難易度の高いパッセージにおいても聴く者を唸らせる力量を示している。メゾソプラノのハレンベリは元来バロックは最も得意としている歌手であり、芸術的なアーティキュレーションによる歌唱を聴かせてくれた。コントラルトのソニア・プリナはその魅力的で中性的な声の故に一番好きな歌手であるが、技巧的なパッセージも決して聞き手に不安を与えることなくその声質と高い技術でもって私の心を深く魅了した。テノールのブレスリクはそれ程知名度のある歌手ではないが、特に欠点もなく他の力量ある3人の歌手に聴き劣りすることはなかった。ただ声にもう少し艶とハリがあればもっと良かったかもしれない。この時の録音の状況は、YOU TUBEで4重唱の映像がアップロードされていたが、何と4人の楽しそうなことか。歌手にとって歌うこと以上の喜びはないのだと感じさせる場面である。できればこの映像をボーナスDVDとして1枚付けてくれていれば最高だったと思う。

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