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ヴェレス、エゴン(1885-1974)

CD 交響曲第2番「イギリス人」/交響曲第9番 ラブル/ウィーン放送交響楽団

交響曲第2番「イギリス人」/交響曲第9番 ラブル/ウィーン放送交響楽団

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    Dewurich  |  埼玉県  |  不明  |  2020年06月13日

    最初のレヴューから12年経ちましたが、星五つに変更します。 第2番の第1楽章第2主題や第3楽章の甘美さは、ブルックナーからマーラーに受け継がれ、マーラ10番のフィナーレで濃縮されて示された「絶望の中から理想の世界を夢想するロマン」が、ヴェレスにおいて更に煮詰まり、しかも同時にまた出涸らしの状態で示されており、滅びゆく世界を如何にも出来ず空の上から傍観するようなこのような美しさはヴェレスにしか存在しないと思われます。マーラーも体験しなかった凄絶なユダヤ人虐殺を逃れたヴェレスでこそかけた音楽かもしれません。 9番は前のレヴューでも書いた通りブルックナとマーラの9番を無調化してより簡潔で短い三楽章制に集約させたような作品で、作曲された1970年代と言う時代を考えれば、新ヴィーン楽派の自由な無調期のような作風は55年ほど時代遅れとだはいえますが、マーラ9番冒頭の長2度下降を短2度下降に変容させブルックナ9番のようにピッチカートを伴って静かに終結させる様は一聴の価値ありです。 1~4番までの世紀末的終末趣味ロマンを乗り越えて、5番以降で決然とした無調世界に乗り出したヴェレスの最後の悟りの境地といえるかもしれません。

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    Dewurich  |  saitamaken  |  不明  |  2008年05月09日

    ヴェレスの交響曲は番号が若いうちは後期ロマン派風、後期のものは無調だが、2番はまだまだ後期ロマン派様式で第3楽章のアダージョはブルックナーやマーラーを思わせるなかなか美しい音楽。後期の交響曲は3楽章制で最終楽章がアダージョというブルックナーの9番風の構成が多いが、ヴェレスにとっても最後の交響曲となった9番はアンダンテ−アレグレット−アダージョというマーラーの9番をも思わせる構成でしかもop.111。残念ながらシェーンベルクやベルクのような天才性は感じられない。録音、演奏がもっとよければもっといい曲に聴こえるかも。

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