ラヴェル(1875-1937)

CD ピアノ作品全集 タロー(p)

ピアノ作品全集 タロー(p)

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    蝉の抜殻  |  神奈川県  |  不明  |  2010年07月29日

    「冷たい音楽」と形容された場合。それはどの程度の「冷たさ」なのか?はっきり指摘する人は少ない。クーラーなのか、扇風機なのか、プール程度?それとも氷か氷河か絶対零度か。そうゆうコトは明らかにして欲しいと思うのは私だけだろうか(違うと思うけどなあ)?ソロの場合、タローの「冷たさ」は体温よりは明らかに低い。寒く感じる。暖かさが欲しい。1人のままだと夜は凍えてしまうかもしれない。そういう「冷たさ」だと私は思う。その中で精密に音を並べて見せるラヴェル。私の好きなラヴェル演奏は、圧倒的に精密な描写で他の追随を許さないフランシェス。いわゆる教科書通りかもしれないが、徹底して基本どおりに弾き込む凄さを教えてくれるロルティ。表現の多彩さで聴き手を振り回すラティック。彼らの演奏では中心和音の内部で不協和音が蠢く有様を聴き取ることができる。いくら精密でもその中心で不協和音が蠢く様子を聴かせてくれなければ、いくら方法論が面白く、声部を整理されても私は困る。タローの演奏は彼らの演奏に比べると、おとなしい、印象も「冷たい(笑)」。精密に音を並べる。全てを音型を部品のように並べる。冷静に組み上げられた静的な構築物。きれいに組み上げられ整理されているので、それぞれの部分がどのような特徴があるのか良くわかる。私は好きだ。表層でアピールしないその姿勢がとても好ましい。私はこの演奏やラヴェルの作品から感じることは、冷静に徹して論理的に計算され整理される行為が多彩な表現を引き出す驚きのようなものだ。それは「理性的」な凄みといったものではないのか?私見で申し訳ないが、「狂気」とはもっと不条理なものが行き過ぎるような状況だと思うのだが。

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  • ★★★★★ 

    A  |  海外  |  不明  |  2009年03月04日

    これは素晴らしい!

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  • ★★★★★ 

    hyperion  |  北見  |  不明  |  2009年02月08日

    ラヴェルの音楽は、狂気じみたダイナミズムと狂気じみた繊細さとの、まさしくわれわれには思いもよらぬ交錯の妙によって織り合わされている。タローのこの全集は、「サロン風」に矮小化されたラヴェルではなく、「本来の」狂気じみた天才の息遣いを感じさせてくれる演奏である。

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  • ★★☆☆☆ 

    ペロペロプロス  |  秋田県  |  不明  |  2008年02月20日

    タローはすばらしいと思いますが、私はこのスタインウェイの暴力的な音は我慢出来ませんでした。アメリカ化の弊害を感じざるおえません。

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  • ★★★★☆ 

    優々  |  東京  |  不明  |  2004年04月04日

    組曲「鏡」の中の「蛾」が美しく表現されている。4曲目「道化師の朝の歌」のグリッサンドの部分も美しく演奏されている。ただ、「亡き王女のためのパヴァーヌ」はもう少しゆったりと演奏すべきである。

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