美しき水車小屋の娘 フィッシャー=ディースカウ&エッシェンバッハ(1992 モンサンジョン)
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蝉の抜殻 | 神奈川県 | 不明 | 2010年07月24日
「美しき水車小屋の娘」。私見で申し訳ないが、何故かこの曲集には良い演奏がない。しかし、このDVDは別格。ディースカウの抜群に巧い歌唱と、自分の好きなことにしか興味を示さないのに、楽曲の構成を表現させると抜群の見通しの良さを聴かせるエッシェンバッハの伴奏を、天才モンサンジョンが収録した決定的な演奏。録音では、どちらかと言うと「語る」要素が強いはずのディースカウが歌っているのが驚きだし、ディースカウの演劇的な演出の巧さも圧倒的だ。嵌りまくっている、それを理解して支える伴奏が驚異的に巧いのだ。特に裏の主人公の「小川」がその仮面を剥ぎ落し、悪魔的な形相へと変貌していく過程は空前絶後、鳥肌モノの凄さだ。この曲集は基本テノールなのだが、裏の主人公「小川」を表現するにはバリトンの方が向いていると思える。この演奏の欠点は表の主人公「職人」がどう聴いても若者のようには聴こえないこと(笑)。しかし、それはこの圧倒的な表現の前では些細なことだ。それにしても「小川」の表現で、コレを超えるものは今後出てくるのだろうか?3人の方が、このレビューに「共感」しています。
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ブンちゃん | 愛知県 | 不明 | 2010年01月19日
声の衰えは感じられるが、このDVDをみれば彼がなぜ20世紀最高のリート歌手と呼ばれたかがわかる。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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カバポチ | 横浜市 | 不明 | 2007年03月17日
フィッシャー=ディースカウの風格のある歌唱と舞台姿に感動!CDではよく聴いた彼の「水車小屋」を今こうして 映像に初めて接してみると、今まで気がつかなかった新しい発見が多々あり、素晴らしい!生演奏に接してみたかった!0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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Waldvogel | Neuschwanstein | 不明 | 2006年09月20日
フィッシャー=ディースカウ歌手生活最後に選んだのがこの歌曲集。収録されている公演のほか、ミュンヘン、ザルツブルク等でも歌いました。格別の思い入れがあったのでしょう。私は1992年ザルツブルク音楽祭の公演、モーツアルテウムで聴きました。ショルティ指揮のFrau ohne Schattenとかち合い、どちらをとるか迷った挙句、こちらを取りました。正解でした。私の前の座席にユリア・ヴァラディがいて、終演と同時にブラヴォーを連発していました。彼女には引退を知らせていた筈です。最初で最後の彼の実演でしたが、一生の宝です。1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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ヴェルディ | 東京 | 不明 | 2006年09月01日
最初の一声を聞いて、まずこれはディースカウの歌唱の老練さが、作品を凌駕しているのではとの思いが起こりました。(往年の中山梯一のように)しかし作品を聞き進むにつれて、その歌唱の中に紛れもない青春が高らかに謳われていくことに感嘆を禁じえませんでした。音符と歌詞の深い読み、そして時折聞かれるファルセットの高音部の音程の不安定さまでもが、60を過ぎたディースカウの限りない青春へのオマージュとなっていますね。作品への強い思い入れと同化は他の追随を許さないものがあります。 エッシェンバッハの意欲的なピアノ伴奏も見事です1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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旅の途中 | サバービア | 不明 | 2005年11月13日
最後の曲が終わり、クレジットが流れはじめとき震えがきてしまった。これは凄い。恐ろしいと思った。歌唱も抜群なのだろうが、いくつかのピアノのフレーズが耳に残ってしまう。この曲集は単なる失恋ものではない。自らの感情と自我、そして未来の不安に自らを踏みにじられてしまう人そのもののように私には聞こえてしまった。他が生ぬるく聞こえてしまう圧倒的な演奏だと思う。1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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ひのき饅頭 | 愛媛県 | 不明 | 2005年11月13日
映像、音質共にとても良い。さらに演奏が抜群に良い。ディースカウ凄い。エッシェンバッハも最高。この曲の最上級の伴奏が聴ける。小川が徐々にデーモンへと変容していく過程が見事。映像も黒いが、演奏も黒い。心底ダークなシューベルトだ。さらにディースカウの顔が怖い。徐々に悪魔的に見えてくる。感受性の高い子供には見せないほうがいいと思う。冗談ではなく、できれば現実と仮想現実の線引きができてから見せたほうが良いと思う。静かな破壊力を持つDVDだと思う。それほどまでに本物のシューベルト演奏・芸術は危険だ。甘く見てはいけない1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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