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ベートーヴェン(1770-1827)

CD 交響曲全集 ロヴロ・フォン・マタチッチ&ザグレブ・フィル(1980〜1981年ステレオ)(5CD)

交響曲全集 ロヴロ・フォン・マタチッチ&ザグレブ・フィル(1980〜1981年ステレオ)(5CD)

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    フォアグラ  |  愛知県  |  不明  |  2024年03月27日

    とてもいい全集だと思う。不出来な演奏がない。N響でもやっていた7番序奏ヴァイオリンの1オクターヴ上げは効果もないしいらなかったと思うが、それ以外はスコアの改変も標準的。ザグレブ・フィルも水準以上。どっしりとした低弦の上に筋肉質で野性的な音楽を構築していくマタチッチの良さが十分とらえられているし、決して泥臭いとか荒っぽいとかはならないことも美質。N響との66年の9番を引き合いに出して燃焼度不足とおっしゃっているレビュアーの方がおられるが、それはそのとおり。でもあの演奏は別格なのだ。マタチッチの咳がかなり入っているところをみても既に体調は万全ではなくなっていたのだろう。むしろマタチッチならではの豪快な面とともに晩年の落ち着いた解釈を味わえることを楽しみたい。優れた録音が極端に少ないマタチッチ最大の遺産といえるかもしれない。

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  • ★★★★☆ 

    クラシック大好き  |  埼玉県  |  不明  |  2024年03月03日

    まずは、このようなCDを世に出していただいた東武商事様に感謝です。待ちに待ったシリーズ物です。次は、ブルックナーの全集も発売して欲しいですね。 演奏はと言えば、全体的に豪快で骨太の演奏です。しかし、マタチッチなら、もう少しできそうな気がします。例えば、第9番などは、NHK交響楽団の1960年代のライブ盤の方が、圧倒的によいです。迫力と切迫感が違います。おそらく、録音状態、または、演奏団体の差かもしれません。そんな中で、第4番は名演です。力強く推進力もあり、第5番を聴いているような印象で、この曲だけでもマタチッチの真価を垣間見ることができます。

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  • ★★★★☆ 

    kadoshin  |  東京都  |  不明  |  2024年02月28日

    ようやく全曲聴き終えました。 まず録音について、残響が多いのですが、個々の楽器の音が埋没することはなく、不思議な感じです。電気的なエコーを加えているのではないかと感じるところもあり、最新の録音と比較すると少し違和感がありました。1980年頃のU度スラビアの技術力がどれほどのものだったかと考えてみたのですが、同時期の旧東側の東独やチェコ、ハンガリー、さらには70年代のNHK交響楽団のライヴ録音などと比べると、やや「自然さ」という点で落ちるのかな、というのが素人の感想です。しかし続けて聴いていると慣れてくるので鑑賞には大きな支障はないといえます。 全曲チクルスのライヴ録音です。演奏後には拍手が入ります。マタチッチのものも混じっていると思われる「咳(せき)」もたびたび入っています。 巨匠時代の指揮者ですが、N響との演奏でも明らかなように、新即物主義の演奏です。テンポを揺らしたり楽譜にないアゴーギクを加えるようなことはありません。アーティキュレーションも実に厳格に処理します。 その上で、第一印象としては、非常に強く大きな「歌」に満ちた音楽になっているということ。かつて指揮者の岩城宏之さん(故人)がテレビ番組「題名のない音楽会」でマタチッチはフルトヴェングラーの後継者みたいな主旨のことを話されていたのですが、このベートーヴェンを聴いて思うのは、むしろトスカニーニにちかいのではないか。太く雄弁で、大きなアリア。LGBTQの時代に言うの憚れますが、男性ならではの雄々しい詠唱が、一貫しています。 一例だけ挙げれば、第5の第2楽章。もう何度も聴いて、食傷気味どころか最初に聴いた感動も忘れていたのに、この演奏を聴いて、その「たくましさ」に何度も目頭が熱くなりました。 といって、細部に拘泥しない演奏ではなく、やはりただの雰囲気だけの指揮者ではない。金子さんのライナーはかなり紙幅に制約があるようですが、各曲、かなり細かいところまでこだわっているのが、聴いていてよくわかります。例えば、「エロイカ」の第4楽章、主題提示の2回目をアルコで弾かせています。こんな解釈は初めて聴きましたが、楽譜の不思議なテヌート表記を生かすにはこれしかないと思わせる説得力がありました。 不思議なものです。本当なら、イッセルシュテットやケンペ、セルのベートーヴェンを好んでいたのですが、フェレンチクやジョルジェスクやこのマタチッチと、旧共産圏のベートーヴェンにこのところ、立て続けにノックアウトされています。

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  • ★★★★★ 

    jin  |  長野県  |  不明  |  2024年02月16日

    このボックスを購入される方はマタチッチがお好きな方でしょうから、演奏の良し悪しは購入者がご判断いただくべきかと思います。期待に違わない演奏だと思います。レビューを書く気になったのはこの録音が印象深いものだったためです。昔の録音ですので現代のCDで聴く音質とはかなりの隔たりがあります。しかし音像に立体感が感じられる不思議な録音です。残響がかなり長めせいでしょうか。大袈裟に言うと教会の大聖堂とか洞窟の中で聴いているようです。またフォルテでは音が前から迫ってくるような迫力も感じました。

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  • ★★★★★ 

    トラトラトラ  |  佐賀県  |  不明  |  2024年02月08日

    演奏は、人から欠点を、失敗を指摘されないように行うのではなく、演奏は、人にひとつの世界観を聴衆に提示して、人に心を開かせるという大事な役割を果たすために行う。 そういう当たり前だが、大切なことを人に思い出させてくれる非常に貴重な体験の機会を与えてくれる演奏。

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  • ★★★★★ 

    debussy1918  |  岐阜県  |  不明  |  2024年02月04日

    音質良好。ADDなので初期のDIGITAL特有の弱点はなく むしろアナログテープ録音の完成度を感じる。 1999年頃大量に出たザグレブフィルとの一連の録音で感じた 微妙な物足りなさは今回は感じなかった。 些細な粗探しは、「木を見て森を見ず」。 骨太なマタチッチの特性を見事に再現した貴重な音源。 最近のサブスク前提のスカスカ演奏に辟易している人の留飲を下げてくれる。

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