交響曲全集 岩城宏之&N響メンバーによる管弦楽団(5CD)
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猫荷古盤 | 熊本県 | 不明 | 2010年07月05日
岩城さんのベートーヴェン交響曲全集ならば、コロムビアの若き日のN響盤が生きが良い。またはO.ens.金沢の浜離宮限定ライブ盤5枚組の方がより精緻な演奏だと思います。新旧それぞれに良さがあって、トスカニーニが好きな方なら両方をお勧めしたいのですが、この「振るマラソン」にはまた別の価値があります。ある高名な「トスカニーニのベートーヴェン嫌い」の評論家が「聴く価値なし」と切り捨てたこの盤ですが、実は切り捨てた御本人の演奏よりも遥かに優れているのです。本当のプロは手抜きをしようと思ってもできない。プロの水準以上の仕事をしてしまうという凄さをこの盤を聴いて知りました。意外にも6番と8番が良いということは実はどうでも良いことで、面白いエッセイを書く岩城さんの別の凄い面が聴けます。一人の指揮者のベートーヴェンの交響曲全集または全曲演奏盤は聴ける限り全部聴こうと思いました。いつか岩城さんの最後の「振るマラソン」が聴ける日が来ることを願っています。5人の方が、このレビューに「共感」しています。
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WANTED | 求むDVD | 不明 | 2007年03月27日
作業中に何気なくテレビをつけていて耳を奪われることは滅多に無い。テレビから流れるフレーズを少し聴いただけだが、興味を持ちCDを探したが、最後の演奏会のものは無かった。映像が流れていたので映像が残っているならDVDでの発売を希望する。2人の方が、このレビューに「共感」しています。
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inventionen | sinfonien | 不明 | 2007年03月27日
このセットも良いが、最後の全曲演奏会のライブを出してほしい。この録音からも己の運命を受け入れた作曲家と音楽家の双方の葛藤を聴くことができるけど。偶然最後の演奏会の一部を耳にしたが、音楽家はまるで自分のためにこの曲があるかのように取り組んでいた。己に挑戦するために全曲演奏は必然だったのだろう。一見愚行、しかし全曲を聴き終えたとき、魂を揺さぶられる。全てを賭けるとか全身全霊とは限界まで自分を追い込まなければ無理だ。理解できる人は聴くべきだろう。2人の方が、このレビューに「共感」しています。
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Pianist | Tokyo | 不明 | 2006年07月27日
あくまでベートーヴェンを聞くためのCDとして考えるならイヴェント性はまた別の問題だと思いますが、それぞれの曲を一回ずつサラリと通して練習して迎えたコンサートの演奏に、確かな岩城の刻印と音楽そのものの魅力がどれだけ現われたのでしょうか? ベートーヴェン9曲一日演奏は、トレーニングシューズを履いたマゼールがロンドンで始めたらしいですが、フルトヴェングラーやトスカニーニが生前、もしこうした企画を持ちかけられたら、一体どんな顔をしたでしょうね。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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boju | 岩手県 | 不明 | 2006年07月23日
このCDが発売された直後の某「R芸術」なる雑誌の月評で評論家Uが「聞く価値なし」「フルヴェンに失礼」などという言葉の暴力でこき下ろしていたが、このCDから得るものは企画云々や演奏のよしあしなどの表面的なものではなく、岩城宏之がどれだけベートーヴェンに情熱を注いだかを汲み取れるかである。「この指揮台の上で死んでもいい」といわしめた岩城の闘魂を感じるにはもってこいである。ベートーヴェンをこよなく愛した情熱の指揮者、不帰の客に。その思いはCDとして後世に伝わる。合掌。3人の方が、このレビューに「共感」しています。
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フロイド | 神奈川県 | 不明 | 2006年06月15日
このボックス、聴いていないと思われる人はけなし、聴いている人は結構好意的なのが面白いですね。企画した三枝成彰氏への好悪も影響してるのかもしれません。で、聴いた感想ですが多少オーケストラに疲労の色がうかがえる曲もあるものの、全体的には品位と瑞々しさの漂う立派な内容だと思います。特に3番は好感を持ちました。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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cherubino | 福井県 | 不明 | 2006年02月16日
緩みのないテンポ、清潔なフレージング、的確なアクセントで描かれた等身大のベートーヴェンだ。スコアのどこにも無駄な力みが加えられていない点は、高く評価されてしかるべき。某誌某氏の聞きもしないで書かれた批評にあきれ、さらに第九ソリストの釜洞祐子さんを聞くべく購入を決意した私だが、まさに9曲を一気に聞きとおした。なかでも4番は名演。これからもベートーヴェンを聞きたくなったときには、きっと真っ先に手に取るセットとなるだろう。1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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三輪敬志 | 東京都 | 不明 | 2006年01月02日
岩城宏之とNHK交響楽団は、日本人として初めてベートーヴェンの交響曲全曲録音を実現したコンビと聞いている。その両者が大晦日に交響曲全9曲を通し演奏するという、そのイベントとしての演奏会には正直言って「?」であったが、商品化されたものを黙って聴いてみれば、印象に残るのはその水準の高さである。すべてが過不足なく表され、充実している。こうした演奏で聴けば、イベントと思って参加した聴衆もさぞ満足したものと想像するし、日本のクラシック音楽の演奏水準は、一部の批評家が言うようには低いものではなく、むしろ頼もしささえ感じる1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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