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ベートーヴェン(1770-1827)

SACD 弦楽四重奏曲第7・8・9番『ラズモフスキー四重奏曲集』 東京クヮルテット(2SACD)

弦楽四重奏曲第7・8・9番『ラズモフスキー四重奏曲集』 東京クヮルテット(2SACD)

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    一人のクラシックオールドファン  |  兵庫県  |  不明  |  2012年07月24日

    東京SQは1969年桐朋学園メンバー中心にジュリアード音楽院において結成され以降数度のメンバー交替を経つつその拠点をアメリカに置いて演奏活動をしていましたが現メンバーの内二名の日本人の意向により来年2013年に解散する方向が決められている様でそうなるとその活動期間は今から丁度あと僅か一年ということになってしまい国際的ポジションを維持している唯一日系の弦楽四重奏団が無くなるのは少し残念であります。さて、本盤はベートーヴェン弦楽四重奏曲第7〜9番・・・ラズモフスキー第1〜3番と呼ばれるベートーヴェン中期の傑作であり本盤は2005年に再録したものからの選抜であります。演奏タイムは珍しくHMVレビューにメモされている様に第7番(@11’05A9’13B12’19C7’59)、第8番(@10’15A12’28B7’46C5’45)、第9番(@10’43A9’20B5’23C5’51)であり一回目の1989〜1990年収録での第7番(@11’00A9’23B12’07C8’01)、第8番(@9’30A13’11B7’45C5’33)、第9番(@10’41A9’45B5’24C5’55)と単純タイムでは双方比較してマァ曲の性格上ブレは少ない方ですが他のQ演奏とくらべると独断ですがちょっとゆったり目かな・・・という感じです。周知の様にこれらラズモフスキー名称の三曲はベートーヴェンがウィーン駐在のロシア大使ラズモフスキー(自らヴァイオリンも弾く人だったらしいですよ)に献呈した事からのネーミングであり第7番(ラズモフスキー第1番)と第8番(ラズモフスキー第2番)の一部の楽章に夫々ロシア民謡的テーマを導入している処から厳粛さを求め勝ちなベートーヴェン弦楽四重奏曲に意外と親近感を帯びたものとなっており東京Qは自然なさりげなさでゆったりと聴かせてくれています。本盤録音で使用している楽器は名器「パガニーニ・クヮルテット」と言われるもので以前弾いている「アマティ・セット」と呼ばれるセットとの音色違いまで私などには明記出来ません。ただこの様に楽器が変わりメンバーも替わっても彼らの演奏アイデンティティは軸を失ってはいないわけです。サンプリングで第7番について触れましょう・・・第1楽章大らかなスタートで続くテーマはベートーヴェンの他の作品に心当たりないわけでもありませんがそのテーマの後段での締め切り方、ちょっと突飛なイメージではホルスト「惑星」出だしを連想させる第2楽章では切れ切れにメロディを噛ましつつ様相が移ろい〆でのきっちりした集中力は聴き処。第2楽章と第4楽章の中にあってやや引き立て役の第3楽章は沈みがち思考的な処へメロディが挿入されロマン性を帯びそして最終楽章では先述のロシア民謡を主題にしつつ次第にテンポアップして明転し盛り上がって行きワンクッション置いて堂々と終わるのはまるでこの時期作曲の交響曲の様で刻々と変化する陰影をさりげなく表現する柔軟な対応は音楽そのもの自体の美しさを聴き手に伝え様とする流石東京SQならではです。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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    カバポチ  |  神奈川県  |  不明  |  2011年12月25日

    「ラズモフスキー」演奏史上屈指の名演!録音も素晴らしい!

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    つよしくん  |  東京都  |  不明  |  2011年04月02日

    東京弦楽四重奏団による2度目のベートーヴェンの弦楽四重奏曲全集の第1弾であるが、こうした記念すべき第1弾において、いきなり、ベートーヴェンの中期の傑作であるラズモフスキー三部作を採り上げたところに、この団体の確かなる自信が感じられる。東京弦楽四重奏団は、弦楽四重奏団の名称に「東京」の名を冠していても、日本人の奏者は2人しかおらず、しかも、結成してから40年が経って、その間にメンバーの入れ替わりがあり、一時は音色の調和に苦労した時期があったようでもある。しかしながら、本盤におさめられた演奏においては、すべての奏者の音色が見事に融合した、息の合った絶妙なアンサンブルを披露しており、この楽団の近年における充実ぶりを味わうことが可能だ。世界に6セットしか存在していないとされているパガニーニ選定によるストラディバリウスを使用しているというのも、本団体、そして本演奏における最大の魅力でもあり、4人の奏者が奏でる音色の美しさには出色のものがあると言える。本演奏には、例えば、先般、惜しまれる中で解散したアルバン・ベルク弦楽四重奏団や、今を時めくカルミナ弦楽四重奏団のような特別な個性があるわけではないが、かつてのスメタナ弦楽四重奏団と同様に、楽想を精緻に、そして情感豊かに描き出して行くというものであり、音楽そのものの美しさを聴き手にダイレクトに伝えてくれていると言える。このように、ベートーヴェンの作曲したラズモフスキー三部作を、ゆったりとした気持ちで満喫させてくれるという意味においては、過去の様々な名演にも決して引けを取らない素晴らしい名演と高く評価したいと考える。さらに、本盤の魅力は、マルチチャンネル付きのSACDによる極上の高音質録音であると言える。ベートーヴェンの弦楽四重奏曲のSACD盤は、現在のところ希少な存在であり、その意味でも本盤の価値は非常に高いものがあると考える。

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    かばくん  |  とちぎ  |  不明  |  2005年11月19日

    ここ数年でメンバーが半分替わってしまったが、東京クヮルテットのアイデンティティを失っていない。すっかり余計な力が抜けているのに、ベートーヴェンに必要な迫力に事欠かない。武道の達人がいともたやすく、巨漢を投げ飛ばしているような平静な凄さ。大家の芸である。

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