交響曲第7番 ライトナー&ハーグ・フィル
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ラジオデイズ | 九島 | 不明 | 2006年06月29日
ブラームスのフレージングの手法を導入し、ブルックナーの世界観を革新的に広げたヨッフムと、フレージングの力学とバランスに主眼を置き、音を構築するライトナーのタイプは根本的に違う。ミスを聞きたくないならがリアルライブは外されたほうがよいだろう(とはいっても、修辞法的な間違いはスタジオ録音にも多いけど)。私なんかはよくこの状態で発売してくれたと感謝している。わずかな編集のバランスで粉砕されてしまうだろう、澄んだ流体のように繊細に流れていく呼吸の見事さ、時間を繋げてゆく生きた実態としての演奏。全く感心してしまう。4人の方が、このレビューに「共感」しています。
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肉ポエム | 東京 | 不明 | 2006年05月18日
ライトナーならではの7番だといえよう。ただし、スケルツォでの管のミスには耳を覆いたくなる。ライトナーはヨッフムに近いタイプの指揮者であり、曲の造形をきっちりと抉り出すのではなく、響きの連続性や情感を大切にした演奏をする。時にそれはムードに流されやすいというマイナス面を持つが、7番ではそれがプラスとなっている。第一楽章や第二楽章は美観を損なわず、自然体のブルックナーの響きを引き出すことに成功している。オケの問題もあり9番ほどの名演ではないが、ファンなら揃えておきたいところだ。2人の方が、このレビューに「共感」しています。
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ひのき饅頭 | 愛媛県 | 不明 | 2005年12月31日
友人のドイツ系指揮者オタク(本人は認めないけど)が、随喜の涙を流しつつ、感涙にむせた録音。絶妙の緩やかさでハーモニーを流す部分に、この指揮者でしかできない表現があるのだそうだ。何気ない普通の部分が本当に素晴らしく、他の追随を許さないレベルにあるらしい。「驚異的な何気なさ」と友人は熱く語る。今の感覚でも十分に素晴らしいと思うが、私もさらに時間をかけて聴きこんでいき、その魅力を真に実感できるようになりたいと思う。そこには私がまだ知らない世界が広がっているのだろう。1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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