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プッチーニ (1858-1924)

DVD 『トスカ』全曲 カーセン演出、カリニャーニ&チューリッヒ歌劇場、エミリー・マギー、ヨナス・カウフマン、他(2009 ステレオ 日本語字幕付)

『トスカ』全曲 カーセン演出、カリニャーニ&チューリッヒ歌劇場、エミリー・マギー、ヨナス・カウフマン、他(2009 ステレオ 日本語字幕付)

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    村井 翔  |  愛知県  |  不明  |  2013年09月03日

    ジョセフ・カーマン著『ドラマとしてのオペラ』は(音楽ではなくドラマとしての)『トスカ』がいかにくだらないかを力説しているが、確かにサルドゥの原作戯曲などは後世に残るはずもない三文芝居に過ぎない。プッチーニの音楽がすべてを変えてしまったのだ。しかし現代の演出家としては、このオペラのストーリー自体のチープさを何とかして救ってやろうと考えるのも当然。カーセンのこの演出はかなりのところまで健闘したものと言えるだろう。第1幕は教会ではなく、椅子が並べられた開演前の劇場の中。第1幕の終わりで幕が開くが、そこには1800年風の額縁舞台の中央にトスカの姿が。テ・デウムで讃えられる神とはディーヴァ・トスカだったという趣向だ。既にここまででカーセン得意の「あれ」かと察しのつく人も多いだろうが、第2幕は宮殿内の一室ではなく、劇場の舞台裏。第3幕はついに、予想通りの場所で演じられる。第2幕でのトスカ対スカルピアのやりとりがいわばゲーム的で一段と芝居がかっているところなど(トスカは自ら服を脱ぎ、スリップ姿になってスカルピアを誘ったりする)、従来の演技の型を破ろうとする演出家の意欲を感じることができるが、じゃあ劇中劇化したことによってどんな新しい局面が見えたのよ、と問われると少々苦しい演出。完全に論理が通っているとも言えず、オケピットに飛び降りたトスカはどうなった? 劇中で殺されたカヴァラドッシは本当は死んでない? などツッコミどころ満載ではある。 マギーは声だけならさほどでもないが、持ち前の演技力を生かして、この演出に限れば大変面白い。ハンプソンもよくあるお下劣中年男ではなく、貴族性と知性を感じさせる役作り。これも演出に合っている。カウフマンはキャラとしてはふさわしいし、演技が上手いので(どんな演出にも対応できる柔軟性もある)、世界中どこでもカヴァラドッシになってしまうのだろうが、旧三大テノールのような輝かしい声は望めない。

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    papageno  |  東京都  |  不明  |  2011年04月26日

    前にNHK-BSで放映されたのを観てなかなかよかった映像がようやく出ました。トスカはどうしてもカラスとサーバタの強烈な録音と比較してしまうのですが、さすがに録音の良いものや新しい映像が欲しいところ。しかし、これというものがなかなかない中でこの映像は良いと思います。個人的にはカウフマンのカヴァラドッシは(容姿を除いては)「悪くない」程度かと、、、ここでの見ものは第2幕のマギーのトスカとハンプソンのスカルピアのやりとりです、どちらも演技がうまい。ベルカントとは違いますがマギーはトスカのイメージにあうし、ハンプソンの冷徹な貴族のような雰囲気にもしびれます。演出もモダンとはいえ全く違和感ありません。

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