トップ > 音楽CD・DVD > クラシック > ベリオ、 ルチアーノ(1925-2003) > セクエンツァ第1〜第14 B.ベルマン(p)シュルマン(fl)アーノルド(S)シャルツ(ob)、他(3CD)

ベリオ、 ルチアーノ(1925-2003)

CD セクエンツァ第1〜第14 B.ベルマン(p)シュルマン(fl)アーノルド(S)シャルツ(ob)、他(3CD)

セクエンツァ第1〜第14 B.ベルマン(p)シュルマン(fl)アーノルド(S)シャルツ(ob)、他(3CD)

商品ユーザレビュー

  • ★★★★★ 
    (1 件)
  • ★★★★☆ 
    (0 件)
  • ★★★☆☆ 
    (0 件)
  • ★★☆☆☆ 
    (0 件)
  • ★☆☆☆☆ 
    (0 件)

レビューを書いてみませんか?

レビューを書く

検索結果:1件中1件から1件まで表示

  • ★★★★★ 

    ココパナ  |  北海道  |  不明  |  2021年07月09日

    ベリオの「セクエンツァ」は、14の楽曲からなる一群の作品の総称。各作品はそれぞれソロ(フルート、ハープ、女声、ピアノ、トロンボーン、ヴィオラ、オーボエ、ヴァイオリン、クラリネット、トランペット、ギター、ファゴット、アコーディオン、チェロ、サクソフォン)楽器のために書かれている。それだから、全集としてリリースするためには14人の奏者が個別に曲を録音することになる。また、ベリオの狙いとして、それぞれの楽器の奏法の「新しい技術」を求めたため、どの曲も相応のテクニシャンでなければ太刀打ちできない代物である。ナクソスのような廉価レーベルがこの全集を出してくれたことは、とてもうれしいが、聴いてみて驚いたのは、その質の高さである。そもそも、ジャケットのデザインからしていつものナクソス・レーベルに比べて抽象度が高く、内容を期待させるセンスのよいものだったが、実際中身は負けていなかった。それにしても奏者の名前は正直言ってまったく聞いたことがない人ばかりである。そのメンバー全員が、一人のはずれもなくこれほどの演奏をしているのだから、その企画力の見事さにまず脱帽するほかない。楽曲は聴いてみるのが一番だが、とても面白い。様々な音色を一つの楽器に求めるが、決して破壊的ではなく、音楽としての求心性を保っている。とはいえ、その旋律は簡単に口ずさめるものではないし、現代音楽が一切ダメという人には向かないが、偉大な芸術家のライフワークを聴く貴重な機会を提供したアルバム。

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに 共感する

検索結果:1件中1件から1件まで表示