吹奏楽のための作品集 第23集 キース・ブライオン&プリマス・イギリス海兵隊バンド
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レインボー | 不明 | 不明 | 2022年07月14日
ナクソスのジョン・フィリップ・スーザ、吹奏楽作品全集シリーズ、ついにこの23巻で完結との事。 1999年に録音、2001年発売の1巻から数えて、20年にわたる長期のプロジェクトであり今後同種の企画はほぼ出ないであろう、歴史的な企画となった。 最終巻の今作はスーザが書いた演奏会用作品と、編曲作品を収録。 スーザのオリジナル曲は幻想曲やユモレスクなどが収録、演奏時間は8分から、27分に及ぶ立派な作品。 ただし、他人の書いたメロディが出てきたり、スーザのオペレッタの作品からのメロディが出てきたり、パロディ的な曲であるが、その分聴きやすいだろう。 編曲作品は2曲、米国副大統領ドーズが書いた『メロディ』をバンド用に美しく編曲したものと、ドイツ生まれのフランスで活躍した、デゾルメが書いた行進曲『閲兵式から戻って』が収録。 いずれもスーザ存命時に人気の曲だったらしく、前者はクライスラーによる編曲が、後者は当時歌付きで吹き込みがあったりする。 キース・ブライオン指揮、イギリス王立プリマス海兵隊軍楽隊の演奏である。 前巻と同じ演奏家によるものだが、こちらの演奏の方が良いと思う。 大味な演奏は変わらずであるが、行進曲は見事だし、幻想曲での場面の転換も上手い。 イギリス王立プリマス海兵隊合唱団が参加した『勝利に向かい我々は行進する』では、バンドのメリハリのある演奏と合唱団の熱さが伝わってくる。 もちろん録音も豊かな残響とシリーズらしいもの。 最終巻を飾るに相応しい内容のアルバムである。1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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