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ブルックナー (1824-1896)

SACD 交響曲第8番 ブロムシュテット&ゲヴァントハウス管(2SACD)

交響曲第8番 ブロムシュテット&ゲヴァントハウス管(2SACD)

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  • ★★★★★ 

    つよしくん  |  東京都  |  不明  |  2012年08月04日

    本盤におさめられたブルックナーの交響曲第8番は、85歳となった現代を代表する巨匠指揮者であるブロムシュテットが、長年にわたってつとめてきたライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団のカペルマスターを退任するに当たって行われた記念碑的なコンサートのライヴ録音である。ブロムシュテット&ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団という稀代の名コンビは、様々な名演を成し遂げてきたが、何と言ってもそのレパートリーの中心にあったのは、ブロムシュテットが最も得意とする独墺系の音楽、中でもブルックナーの交響曲であったことは論を待たないところだ。既に、このコンビは、英デッカに第9番をスタジオ録音(1995年)しているし、1998年には第3番を録音している。そして、今般の2005年の第8番のライヴ録音であるが、本演奏があまりにも素晴らしいものであったせいか、その後、このコンビによるブルックナーの交響曲チクルスが開始され、2011年のライヴ録音である第1番の登場により、既に第7弾を数えているところだ。このように、本演奏は、退任コンサートにとどまらず、このコンビの新たな出発点にもなった演奏とも言えるが、それだけにその演奏の質の高さは尋常ならざるものがあると言える。このような名演奏を聴いていると、ヴァントや朝比奈なき現在においては、ブロムシュテットこそは、スクロヴァチェフスキと並んで、現代を代表するブルックナー指揮者と評しても過言ではあるまい。本演奏においても、基本的なアプローチは、楽想を精緻に、そして丁寧に描き出していくというものであり、これは近年のブルックナーの交響曲演奏の王道を行くものである。そして、かかるアプローチは、誠実とも言えるこの指揮者の美質そのものであると言えるが、例えば、楽曲自体は異なるが、かつてシュターツカペレ・ドレスデンとともにスタジオ録音を行った交響曲第4番や第7番の定評ある名演などと比較すると、彫の深さ、懐の深さにおいて、はるかに凌駕していると言える。ブラスセクションなどもかなり強靭に鳴らしていると言えるが、無機的な音は皆無であり、どこをとっても奥深い、それこそブルックナーらしさを失っていないのが素晴らしい。ライヴ録音ならではの熱気には事欠かないものの、かつてのブロムシュテットにあった唯一の欠点でもある、楽曲の頂点における力みが感じられないというのは見事であり、これは、ブロムシュテットの円熟の証左と言えるだろう。ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団も、かつてもシュターツカペレ・ドレスデンのような独特の魅力的な音色を湛えているとは言い難いが、それでも重心の低い音色は、さすがは伝統のあるドイツのオーケストラと言うべきであり、ブルックナーの交響曲の演奏としては、正に理想像の具現化と言っても過言ではあるまい。いずれにしても、本盤の演奏は、ブルックナーの交響曲の演奏を数多く手掛けてきたブロムシュテットの円熟を感じさせるとともに、ブロムシュテット&ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団の相性の良さを感じさせる見事な名演と高く評価したい。そして、本盤で素晴らしいのは、最近では珍しくなったマルチチャンネル付きのSACDであるということである。臨場感溢れる超高音質のマルチチャンネル付きのSACDは、本盤の演奏をより魅力的なものとするのに大きく貢献しているのを忘れてはならない。

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  • ★★★★☆ 

    ほんず内閣総理大臣  |  北海道  |  不明  |  2011年01月31日

    全体は大変な高水準で、ライヴですが実にしっかりとした演奏。ブロムシュテットさんももう高齢で、いまさらじたばたすることもなく、どっしり構えてブルックナーの世界を表現しております。テンポの揺らし、バランス効果など、「小細工」的なところは一切なく、じんわりと押してゆきます。この演奏が流れている最中は大いに堪能いたしました。但し、ではまたこの演奏に惹かれて聴きたくなるかと言われれば、それはちょっとどうかな、というところもあります。ムツカシイね。「〜だ」という形で表現できず、「〜ではない」「〜することはなく」といった表現で形容してしまうこの演奏。なかなかに、難物です。ま、またあらためて聴いてみましょうか(せっかく買ったんだしな)。

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  • ★★★★☆ 

    tomato fripp  |  富山県  |  不明  |  2010年11月19日

    ブロムシュテットのブルックナ−に総じて感じるのは人為性を感じさせない青透感のようなモノでしょうか、だから演奏があまりの自然体のためその演奏からインパクトを求めるもは少し方向がちがうような気がする。ユッタリトしたテンポ設定が醸し出す祈りの境地のようなモノからこの指揮者の作曲家えの愛情と敬虔さは時間軸を超えて宇宙の胎動のようなモノすら感じられる気がする普通ブルックナ−の八番は自分にとって一回聴くとしばらく聴く気にならないような感じの曲ですが、この演奏ではフィ−ナ−レを聴き終わったらまた最初から聴いてみたいような不思議な感じがする。「この人の演奏ははこれで良いのだ」と言う感じが個人的にする昨今「ブロムシュテットのブルックナ−はこれでイイ」と言える感じの演奏でしょうか。

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  • ★★★★★ 

    ushio  |  東京都  |  不明  |  2010年09月17日

    当夜会場にいた人や、チェコpoとの来日公演を聴いた人は、実演との落差に驚くでしょう。録音がまずい。分離は良いが厚みがない。マイクを突っこみすぎ。ブロムシュテットのベストはいうまでもなくチェコとの「8番」。金管を極限まで鳴らし、突き上げるようなリズムで進んでいく。このCDとは別人。特に違うのが4楽章。CDはティンパニがマイクから遠すぎ。チェコとの演奏では、ゾンダーマンもかくや、というような強打だった。(若い人だったので多少非力でしたが。)いろいろ貶しましたが、弦楽器のしたたるような美しさは、ぜひSACDプレイヤーで聴いてください。1楽章のトレモロの静けさは、ヴァントを超えた神秘感。

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  • ★★★☆☆ 

    fuka  |  神奈川県  |  不明  |  2009年08月21日

    2回ほど聴いたあとは棚へ。時折は聴くだろうと思いますが。レビューにある内容と同じようなことを感じています。いいんだけど、何かもうひとつ心を揺さぶられない。8番に関しては、ヨッフムも同様の傾向にあると思います。

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  • ★★★☆☆ 

    shiodome  |  東京都  |  不明  |  2009年06月01日

    なぜブロムシュテットは8番を出さないのだろうと思っていたが、これを聞いて納得した。ドレスデン時代に4番・7番にとどめたのは、この2つが自己のスタイルに最も合うからでしょう。私はそういうタイプの指揮者が好きです。

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  • ★★★☆☆ 

    たけし  |  静岡  |  不明  |  2007年08月21日

    とても美しくブロムシュテットらしい演奏。しかし聴き終えた後の満足感はそれほどでもなかった・・・なぜだろう。考えてみたがやはりこの曲はただ純粋なだけでは表現できないものがありそうだ。ブロムシュテットの敬虔な優しさは尊敬に値するが、やはりこの曲にはヴァントやチェリ・朝比奈のような「毒」が必要なのではないかと・・・。難しい曲だなぁと改めて思い直した次第。

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  • ★★★★☆ 

    ぴょんきち  |  (・ω・)  |  不明  |  2007年08月10日

    素晴らしい演奏です。この曲がまるで4番や7番の交響曲のように超自然的に響きます。あまり信仰だとか宗教めいたものは感じません。ただ良い音楽が美しく流れてゆきます。ただこの曲に音響的なものを求めている人は肩透かしを食らうかもしれません。

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  • ★★★★★ 

    otto  |  japan  |  不明  |  2007年07月12日

    先日発売された7番とともに購入しました。7番にはSKDとの美演もあるので、どちらかというと7番を楽しみにしていましたが、より強い感銘を受けたのはこちらの8番でした(7番もSKD盤を凌ぐ大変な名演奏でした)。重心低く、深みのある音色と線の太さを持ったLGOの伝統的な美質には、7番より8番のほうが似合っているとも感じました。演奏の指向は変わらず端正で、ブロムシュテットらしく丁寧で敬虔、誠実な音楽作りが心に沁みますが、以前よりも信仰を表現する意志の強さを感じさせられたのが印象的でした。神業的バランスで演奏された稀有な8番でした。

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  • ★★★★☆ 

    goli  |  愛知  |  不明  |  2007年05月04日

    ブロムシュテットの曲の構築力に脱帽。曲の流れは絶えず生きており、重くなく、それでいて厳かに聴かせてくる。心のこもった緊張感のあるアンサンブルもゲヴァントハウス管らしさを出していた。ホルンは凄く良かった。ペットは・・・ちょっと気に入らなかったかも・・・。

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  • ★★★★★ 

    賄賂とケネディ  |  岩手  |  不明  |  2007年02月03日

    ブルックナー演奏につきまとう「骨太・重厚・巨大」等のキーワードは鳴りをひそめ、「端正・透明・壮麗」な天上の音楽に仕上がっている。敬虔な宗教者であるブロムシュテットの真摯さが見事に結晶したような快演。 しかし、9番を録った頃と較べてゲヴァ管は実に上手くなったと思う。これから更に色々な演奏を聴きたかった…。    そういえば数年前サントリーで聴いたブル5も良かったのでCD化希望。

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  • ★★★★★ 

    せいろく  |  ふくしま  |  不明  |  2007年01月14日

    真摯に曲に向き合い、実に丁寧に作り上げた演奏だと思います。スケール感は乏しいけれど、細かいところまで気持ちが入り、美しく響いています。改めて良い曲だなぁとしみじみ思いました。特に第3楽章はすばらしく、今までで一番共感できる演奏です。いいコンビだと思っていたのですが・・・ブロムシュテット、これからどうするんでしょうか?

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  • ★★☆☆☆ 

    ポイズン・ピル  |  調布市  |  不明  |  2007年01月05日

    期待して購入したのですが、いま一つでした。確かに第3楽章はいいです。しかし、全体的に呼吸が浅く、構築性にも欠けるように感じます。ブロムシュテットとしては満を持してのブル8だったんでしょうが、「まあ、それなりですね」というのが感想です。期待が高すぎたのかなあ。ゲヴァントハウスは健闘。

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  • ★★★★☆ 

    J.O.  |  東京都世田谷区  |  不明  |  2007年01月04日

    前後の拍手が収録されていなければ、とてもライブとは思えない、完成度の高い演奏だと思いました。時々聞こえる客席の雑音がライブだと実感します。 特に30分近くかけたアダージョが実に素晴らしい!間延びすること皆無。瞑想的で甘美で、緊張感を保ったまま、あっという間に過ぎた30分でした。今まで聴いてきた8番のアダージョの中でも秀逸。 4番、7番の演奏は、自分としては今ひとつ馴染めませんでしたが、この8番は多いに納得です。

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  • ★★★★★ 

    ブル使徒  |  東京都  |  不明  |  2006年12月17日

    この実演に接した者からすれば確かに録音がイマイチだが、ここに溢れる音楽に虚心に耳を傾ければ、そんな咫尺を弁ずることなどバカらしくなる。なんと静謐で、清澄な境地なのだろう。次は是非5番を正規盤で聴きたいし、昨年のバンベルグ響との「8番」もリリースを渇望。

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