バケペン  |  神奈川県  |  不明  |  2012年06月04日

朝比奈隆については評価が極端に割れているのでずっと敬遠していたが、エクストンの10枚組セットの中にあった「英雄」が気に入ったので、このDVDも購入。 音質が気に入らない方も多いようだが、DVDであること、ライブであること、加えておそらくホールの音響も考慮するといたしかたないレベルだと思う。少なくとも演奏そのものをスポイルするほどの悪い音ではない。 演奏は感動的。模範的な演奏というか、整った演奏ではないのだが、聴き終わったときに充実感がある。DVDなので指揮者の凛とした姿も見れるし、演奏終了直後からスタンディングオベーションを受けるところも感動を高めてくれる。おまけとして収録されたNHKのドキュメンタリーはおそらく抜粋だと思うが、もしそうなら、もう少し、長い時間、きちんと収録してほしかった。

 

ushio  |  東京都  |  不明  |  2010年10月10日

実演はこんなものではなかったと言っておく。あまりにひどい音質。モノラルのほうがはるかにマシ。しかし、朝比奈の雄姿は、一度は見ておきたい。推薦。

 

miyoco  |  大阪府  |  不明  |  2009年10月20日

何かあやしい雰囲気で始まるコンサートで、少し行くと朝比奈がマイクに入る音で咳をしたりと、なにやら不安を感じさせる。しかし、第一楽章の展開部に入って行くとオーケストラを掌握して熱気あふれた演奏が聴かせる。第二楽章は多少だれた感じもあるが木管楽器のソロプレイは新鮮であり、またスケルツォ以降は熱気が戻り最後まで一気に進む。しかし音質は残念。バスが軽いとは感じないが、ミキシングに難があるのか低弦が強調される個所になるとジーというノイズが入る。70年代のベームの来日公演より劣る録音結果になってるのは惜しい。星1つのマイナスは音質にたいしてである。

 

sinshin  |  茨城県  |  不明  |  2009年06月27日

このコンサートの録画をしたものはまだ手元にありますが、聴いていて画像の劣化と音飛びには残念に思っていました。なので、単純にこのＤＶＤは嬉しいです。ブルックナーを聴き始めるきっかけになったのがこのコンサートのだったので。

 

朝比奈ラブ  |  バスラ  |  不明  |  2008年09月28日

自動車工場のプラントであるシカゴ響は乱れまくっている。それゆえ他に能といえばデカくて汚い音だけ。大坂フィルやＮ饗との方がぜんぜん良い。ＮＨＫはこの演奏を商品化するにあたって膨大な金をシカゴ饗に払ったらしいが、完全に失敗。税金のムダ使いとはこのこと。しかもその相手が戦争中の侵略国なのだから政治問題でもある。ＮＨＫはＮ饗との演奏を出していればそれで良い。

 

kazukun  |  宮城県  |  不明  |  2008年08月23日

一度は画像のまま見聴き、その後DATにコピーして再度試聴。TVにありがちなリミッターが気になるものの朝比奈氏の大河を思わせる音楽の流れとこれぞブルックナーと想わせる解釈は圧倒的。そしてシカゴ響の音色の美しいこと！ ショルティの指揮する同オケは無機的であまり関心しないが、朝比奈氏の音楽性がこれほどまでに有機的なオケに変えてしまう。表現のない棒振りは必要なしと感じた次第。

 

じゅんじゅん  |  東京都  |  不明  |  2008年07月02日

ところどころでアンサンブルの乱れも見られ、必ずしも完成度が高いとは言えないが、この日の演奏が名演であったことは、聴衆のスタンディングオベーションが証明している。朝比奈氏のブルックナーを語るには外せない1枚。

 

まさやん  |  不明  |  2008年03月01日

録音は良くない。もちろんホールの性格が影響している事もあると思うが、同時期に録音された同ホールでのcd群に問題がないことから考えればマイクセッティングなどの技術上の失敗が大きな要因と思われる。またオケのメンバーと朝比奈の意志疎通も十分ではないように見える。これは客演指揮者の宿命であって仕方ない。しかし、全体の大きな流れは朝比奈の音楽であるし、とりわけ間の取り方、無音の中から流れ出る弦の有機的な響きは朝比奈の真骨頂と思われる。フィナーレも、例えばティーレマンが最後まで響きの美しさに重きを置いているのに比べても、もっと意志的であると感じた。録音、価格の点で最高とするには躊躇するが買っても悪くないと思う。

 

ito  |  横浜  |  不明  |  2008年01月19日

朝比奈の演奏はごく僅かしか聴いていない。ベートーヴェンを何曲かＦＭで聴き、サントリーホールのライヴでブル７を聴いた程度。しかし、どれも優れた演奏だと感じた。しかし、このシカゴ響とのブル５は出来が良いとは思えない。オケとの相性も悪いのかシカゴ響が２流のオケに聴こえる。演奏も音楽に有機性が無く、燃焼しきれていない。音符の繋ぎ合わせを聴いているようだ。他の演奏で確かめないと朝比奈を評価できないが、この演奏に関する限りでは高い評価はつけられない。

 

たか  |  東京  |  不明  |  2007年10月22日

このホールは数年前に舞台上に客席が設置されるなどの大改装が行われ音響は大幅に変わったそうだ。乾いたホールは録音で聞くと特にクールに聞こえてしまうがこれは致し方ない。現在の音とこのディスクの演奏を同列で比較して判断するのは極めて危険だろう。オケがハース版の楽譜を使ったのかどうかは確認する必要があると思う。

 

とと  |  東大阪  |  不明  |  2007年10月22日

以前から精度の高い（特に金管のレベルが高い）オーケストラで朝比奈のブルックーナーを聴きたいと思っていましたので、ホールがデッド、録音が良くない云々はありますが『最高！』と評価して良いと感じました。 色々と朝比奈の批判はありますが、世界で最もブルックナーの本質を表現できる指揮者だと思っています。 やはり朝比奈のブルックナーは世界一。

 

Abbadian  |  東京都  |  不明  |  2007年10月17日

　激賞の嵐なので一言。理屈ではなく，観て聴いて全くわくわくしない，私見では鈍重な「ブル５」。過去朝比奈の演奏で感動したことがなかったので，この演奏は期待したがやはりダメだった。初共演という事情を差し引いても，ｼｶｺﾞ響が隙間風の吹くような当たり障りのないｸｰﾙな演奏で，ｵｹの中から湧き上がるべき音楽的高揚（音響的ではなく）が感じられない。数年前，ｸｰﾙなはずのﾌﾞｰﾚｰｽﾞが同曲を同響と演奏するのを現地で聴いたが，素晴らしく感動的な演奏で，朝比奈の演奏とつい比較してしまった。歴史的記録ではあっても，それ以上ではないと思う。

 

たか  |  東京  |  不明  |  2007年06月25日

確かに乾いた音だがテンシュテットの巨人もその傾向があったのでホールのせいだろう。朝比奈はこの曲をハース版で振るがこの演奏には版の記述がない。解説が宇野氏なので触れていても良さそうなものだが？　ショルティはノバーク版で振っていたはずなのでところどころいつもの朝比奈と違う表現があるのはそのせいだとしたら残念。ハース版の５番の楽譜をお持ちの方がいらしたら確認をお願いしたい。朝比奈は健闘。

 

サトル  |  東京都  |  不明  |  2007年06月07日

何といっても歴史的記録。 DVD化されたことは慶賀に堪えない。 この調子でN響のブル８、ぶル９、ロマンティックもDVD化してほしいです。ぜひ、HMVさんにはその働きかけを期待しています。

 

峠の茶屋  |  岡山  |  不明  |  2007年05月20日

常に技術の低さやアナリーゼの欠如を批判される朝比奈の演奏だが、どうすればそのように聴えるのか不思議である。朝比奈を褒めると袋叩きに合うこの国は異常だ。こんなに自然体で、しかも作曲者の深い肉声を伝える演奏は少ないのではないか。