シューベルト:交響曲第8番『未完成』、小葬送音楽、R.モーザー:響きの部屋、他 ハインツ・ホリガー&バーゼル室内管弦楽団
商品ユーザレビュー
-
(1 件)
-
(0 件)
-
(0 件)
-
(0 件)
-
(0 件)
検索結果:1件中1件から1件まで表示
-
村井 翔 | 愛知県 | 不明 | 2022年05月26日
このコンビの全集、人が言うほど感心しないが、この一枚だけは別格。まず最初にいわゆる交響曲第10番、シューベルト最後の未完の交響曲ニ長調D.936aの第2楽章。オーケストレーション以外ほぼ完成している素晴らしい音楽だが、これをローラント・モーザーの編曲で。ついで同じロ短調の『未完成』交響曲。さらに若書きだが、非常に特異な変ホ短調の管楽合奏曲『フランツ・シューベルトの葬送音楽』(この題名も不思議で「フランツ・シューベルトの書いた」ではなく「フランツ・シューベルトのための葬送音楽」とも読める)。ローラント・モーザーによるこの曲への『エコー』と続く。肝心の『未完成』も、かつての甘やかなロマンティック・イメージを吹き飛ばすような酷薄極まりない演奏。最後のヴェーベルン編曲『ドイツ舞曲集』でやっと「救い」が来るが、アルバム全体のコンセプトが実に良く出来ている。2人の方が、このレビューに「共感」しています。
このレビューに 共感する
検索結果:1件中1件から1件まで表示