ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲、ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 ヤッシャ・ハイフェッツ、ミュンシュ&ボストン交響楽団、ライナー&シカゴ交響楽団
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一人のクラシックオールドファン | 兵庫県 | 不明 | 2010年10月20日
1950年代半ばハイフェッツは四大ヴァイオリン協奏曲を録音しておりバックサポートはチャイコフスキーとブラームスはライナー/CSO、ベートーヴェンとメンデルスゾーンはミュンシュ/BSOで本盤ベートーヴェンVCは1955年ハイフェッツ54歳の頃の収録の名盤であります。演奏タイムはこの両者の演奏らしく@20’38A8’48B8’22と短めなのですがこの曲の独奏部分とオーケストラ部分が対等な処を結構両者が対となって展開されているのが充分楽しめます。第1楽章スタートの前奏は直截ストレートな感じでテンポはミュンシュの引き締まったリードと共に速め。そして艶やかなヴァイオリンが入ってこのベートーヴェン作品の幸せ感を伝えて行きます。カデンツァは普段聴くものとは異なり独自なものでいろいろな曲想が盛り込まれており聴き物です。第2楽章も艶やか中にも余計なものを削ぎ落として端正な出来上がりとなっております。最終楽章との間のカデンツァも普通はほんのちょっとしたものなのがこの演奏では異なり聴き処です。第3楽章ヴァイオリン、オーケストラとも心地よく進み短めのカデンツァでやはりアクセントをつけます(ハイフェッツ盤のカデンツァはアウアーやヨアヒムのものをマイナーチェンジしたものらしいです)。なお、ハイフェッツのこの協奏曲録音盤としては1940年トスカニーニ/NBC盤(タイム@21’16A8’42B8’30)、1945年ロジンスキー/NYPOライブ盤(タイム@21’23A8’55B8’28)、1956年ミトロプーロス/NYPOライブ盤(タイム@20’51A8’33B8’32)などが本盤演奏の他にありますので聴き比べもしたいですね。本盤もう一つの収録曲ブラームスのヴァイオリン協奏曲(1955年録音@18’53A8’14B7’26)は未聴ですので素晴らしいランクに止めておきます。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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