トップ > 音楽CD・DVD > クラシック > モーツァルト(1756-1791) > 交響曲第39番、第40番、第41番『ジュピター』 リッカルド・ミナーシ&アンサンブル・レゾナンツ(2CD)

モーツァルト(1756-1791)

CD 交響曲第39番、第40番、第41番『ジュピター』 リッカルド・ミナーシ&アンサンブル・レゾナンツ(2CD)

交響曲第39番、第40番、第41番『ジュピター』 リッカルド・ミナーシ&アンサンブル・レゾナンツ(2CD)

商品ユーザレビュー

  • ★★★★★ 
    (2 件)
  • ★★★★☆ 
    (0 件)
  • ★★★☆☆ 
    (0 件)
  • ★★☆☆☆ 
    (0 件)
  • ★☆☆☆☆ 
    (0 件)

レビューを書いてみませんか?

レビューを書く

検索結果:2件中1件から2件まで表示

  • ★★★★★ 

    ビアだる太郎  |  愛知県  |  不明  |  2020年06月18日

    始め、ヘッドフォンで聴いたので、かけるCDを間違えたかと思うほど強烈・鮮烈なサウンドが出てきてビックリ!39番はギーレンが最高と思っていたが、それを超える過激な演奏。感情の棘が体に突き刺さる様な、激烈な音の洗礼を体験したい人にお勧めしたい。但し、人によっては耳を覆いたくなるかも。

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに 共感する

  • ★★★★★ 

    村井 翔  |  愛知県  |  不明  |  2020年03月11日

    レコーディング・レパートリーとしては18世紀もしくは20世紀の作品を録音してきたアンサンブル・レゾナンツ。古い方ではC.P.E.バッハ、ハイドン『十字架上のキリスト最後の7つの言葉』に続いて18世紀器楽曲の最高峰、モーツァルトの三大交響曲に挑戦してきた。弦の編成は7/6/5/4/2、ホルン、トランペット、ティンパニ以外は現代楽器のアンサンブルだが、スタイルは完全なHIP。直接音の多い、なまなましい音の録り方がされているので、小編成でも全く量感の不足を感じない。リピートはすべて実施、リピートが省かれるのが普通のメヌエット、トリオ後の主部回帰部でも律儀にリピートしている。三曲とも素晴らしい出来だが、特に第40番が圧巻。表出力の強烈さでは、オノフリとディヴィーノ・ソスピーロに並ぶほどだが、こちらには繊細さもあるので、さらに一枚上手だ。オノフリとミナージ、二人ともイタリア生まれのバロック・ヴァイオリンの名手で、バロック音楽の修辞法に精通しているわけだから、彼らの演奏が似てくるのも当然だろう。両端楽章はもちろん非常に速いが(終楽章の方が第一楽章よりさらに速い)、どちらも第二主題になると少しテンポを緩める。こういうやり方は下手をすると両楽章の疾走感を損ないかねないところだが、実にうまくいっている。第一楽章展開部の強烈な不協和音のところでは思い切ってタメを作るなど、インテンポという概念が全くないかのようだ。アンサンブルの核をなす弦楽器奏者たちがとびきりの腕っこき揃いであることはシェーンベルク『浄夜』/ベルク『抒情組曲』(弦楽合奏版)の録音でも確認できたが、このモーツァルトでも弦はダイナミックかつ細やかで、彼らの腕の冴えは目覚ましい。第二楽章はきわめて音素材が節約された音楽で、オノフリの録音では酷薄な感すらあるが、一方こちらは実にデリケート。木管楽器が鳥の鳴き声のように呼び交わすニ連符単位の音型など、一回ごとに表情が違う。ちなみにクラリネットありの版で録音。メヌエット主部はすこぶる峻厳、トリオは心持ち遅くなる。 これに対し、第39番と41番ではアレグロ楽章があまり速くない。第39番冒頭のファンファーレ音型での金管の凄まじい咆哮にはピリオド・スタイルに馴染んでいる聴き手もぶったまげるが、アレグロの第一主題はアーノンクール並みに悠然と歌う。終楽章では即興的なテンポの揺らしが絶妙。『ジュピター』第ニ楽章2小節目終わりのアクセント付きフォルテの一音をこんなにコントラストを付けて奏でた演奏は初めてだ。長年の演奏習慣を白紙に戻した解釈で、譜面を見ると確かにそうも読める。メヌエットでは冒頭の下降音型でヴァイオリンがポルタメントをかけるのも目新しい。両端楽章は着実なテンポでややもたれる感もあるが、終楽章では克明にポリフォニーを表出する。

    5人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに 共感する

検索結果:2件中1件から2件まで表示